マイクロソフト次世代3Dプリントフォーマットを開発

マイクロソフトはWindows10の実装へ向けて新たな3Dプリントファイルフォーマットの開発を推進

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3Dプリンティング技術に関する分野では、2013年~2014年頃より業界内で大きな再編の波が起きているのはご存じの通りかと思います。この再編の流れの中心として存在する企業の一つがHP社。同社は既にSparkプラットフォームを展開するAutodesk社とのパートナーシップを締結しており、HPのマルチジェット技術とSparkを統合したプラットフォームの研究開発などにも着手しているようです。ただ、彼らが目指す世界はそんな小さくて狭い領域だけではなく、業界標準となるような壮大な計画を立てているではないでしょうか?

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こういった動きに対し、既にNetfabbやMicrosoftのような関連企業も関与しており、今後3Dプリンティングや関連技術に関する新たな標準化の流れが生まれるかもしれません。

そんな中、マイクロソフトが発表した新たな3Dプリント用ファイルフォーマット技術に関する話題。関連情報の詳細は、4月30日から開催されるMicrosoft’s Build Developer Conferenceにて報告されるようですが、マイクロソフトは現在の業界標準STLフォーマットに代わる新たな3DプリントファイルフォーマットをWindows10へ実装するための研究を進めているようです。

1989頃より標準的なフォーマットとして利用されてきた現在のSTLフォーマットは、あまりにも時代遅れであり、現状の3Dプリントや新技術開発に大きな弊害となっているのは周知の事実。これまでにも新たなフォーマットの研究はありましたが、実際に業界標準となるような革新的な技術開発は進んでいないようにも感じられます。
今後、マイクロスソフトやHP、その他関連企業による標準化の流れが加速すると、業界全体に再編の波が押し寄せてくるかもしれませんね。STLフォーマットの問題に限らず、現存するハードの多くは、旧来からある技術の延長線上にあるモノに過ぎません。今後は、ハード・ソフト両面からの3Dプリント技術開発に対し、キチンと整合性の取れる技術力を要するメーカーでないと、生き残っていくのは難しいのかもしれませんね。

この辺りは、是非業界事情に詳しい専門家の方にご教示いただきたいところです。


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