- 2015-4-15
- オリジナル・自社開発, 最新情報
- 3DPrinting, 3Dプリンティング, FDM, Objet, SLA, SLS, Stratasys, TuneD3, オリジナル, 仕上げ加工, 分析, 測定, 研磨, 表面仕上げ, 試作
3Dプリント造形品の仕上げ加工について最新の研磨事例をすこしまとめてみました
これまで、様々なオリジナル3Dプリント造形品をご紹介して参りましたが、関連記事をご覧になった方々から「どうやって仕上げしているの?」「どんな研磨材を使えば(買えば)良いの?」というご質問を多数頂戴します。
id.artsでは、2014年から自社で販売している3Dプリント造形品用研磨材「TuneD3」シリーズを使い、仕上げ加工を行っています。そこで、ここ数か月間に仕上げられたTuneD3の研磨事例を幾つかご紹介させていただきます。
TuneD3 STANDARD を使った研磨事例
Stratasys Objetシリーズで3Dプリントしたダイヤモンド型の造形品に「TuneD3 STANDARD」を使い研磨を施しました。中間研磨で積層跡を消した後、最終仕上げを丁寧に施すことで、表面の小さな傷も消えてかなり綺麗に仕上がりました。
表側も綺麗に磨いてみました。
拡大してもかなり綺麗に仕上がったのが分かります。
左が造形直後の状態です。積層跡が目立ちますね。
TuneD3 STANDARDはこちらからご購入いただけます。
TuneD3 BASIC & TuneD3 HiPOLISH を使った研磨事例
黒色材料で3Dプリントしたアクリル造形品に対し、TuneD3 BASICとTuneD3 Hi POLISHの2種類を使用した研磨事例です。合計20分ほどの研磨でかなり綺麗な光沢面に仕上げることができました。
写真左:造形後(サポートを取り除いた状態)、写真右:研磨後の状態。
TuneD3 BASICはこちらからご購入いただけます。
TuneD3 STANDARD & TuneD3 HiPOLISH を使った研磨事例
Stratasys Polyjet系3Dプリンターによる造形品に対し、TuneD3 STANDARD とTuneD3 HiPOLISHを併用した研磨事例です。造形後の表面に付いたサポート材の影響により、表面がマット感(ザラザラと濁ったような状態)になりますが、適切な研磨処理をおこなえば写真のように透明感のある光沢処理が可能です。
写真左:研磨後、右:研磨前
※ TuneD3 Hi POLISHは、最終仕上げ用の液体研磨材です。アクリル造形品を綺麗に磨き上げるには、TuneD3 STANDARDによる下処理が必要です。
TuneD3 HiPOLISHはこちらからご購入いただけます。
3Dプリント造形品の仕上げについて
3Dプリント造形品の仕上げ加工について「どうやったら綺麗に仕上げられるの?」というご質問を多数いただきます。3Dプリント造形品は、造形方式や機器の特性、さらには材料の持つ性質などによって仕上がり精度は様々です。当然、それに準じた適切な研磨処理をしなければ、綺麗に仕上げることはできません。例えどんなツールを使っても、魔法のように瞬時に仕上げてくれるような道具はありません。アセトンなどによる溶解処理や、以前ご紹介したコート剤による表面処理も可能ですが、精度を要求する造形物にはまったく不向きな手法です。造形物の精度を保ったまま綺麗に仕上げるには、何度もトライ&エラーを繰り返し、経験を積むしかないですね。簡単に仕上がる魔法のツールがあれば、是非我々も利用したいですw
TuneD3シリーズは、プロの方々にも多数ご利用いただいてますが「どんな研磨材を選べば良いか分からない」という3Dプリンタ初心者の方にも選びやすい商品構成になっています。
- ABS、PLA、粉末ナイロン(ポリアミド)にはTuneD3 BASIC
- アクリル系にはTuneD3 STANDARD
- アクリル系の最終仕上げや傷取りにはTuneD3 HiPOLISH
- 曲面などの研磨にはスポンジタイプのTuneD3 FLEX
以上を参考に商品を選んでいただければ幸いです。
また、近い内に3Dプリント造形品の仕上げ加工に関するワークショップの開催を計画しております。詳細決まりましたら、改めてご案内させていただきます。
id.artsでは、「TuneD3」の開発元であるMipox社と協力し、3Dプリント造形品の研磨加工をはじめ、精密機器類の加工処理や、写真1枚から計測可能な高精細「測定・分析」受託サービスを実施しております。詳細はこちら
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