- 2024-1-18
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欧州宇宙機関、国際宇宙ステーションで金属3Dプリンティングを研究
宇宙は未だ人類にとって未知の領域であり、発見されていない惑星や銀河が無数にある。しかしその一方で、過去数十年の間に人類の探査技術は飛躍的に進歩しており、その端的な例がアディティブ・マニュファクチャリング(3Dプリンティング)である。
2024年1月、欧州宇宙機関(ESA)はシグナス(国際宇宙ステーションへの物資補給用無人補給機)を利用し、国際宇宙ステーション(ISS)に3Dプリンタ運び、宇宙空間における3Dプリンティング研究を開始する。
NASAは、フロリダのケープカナベラル宇宙軍基地から、米国の軍需メーカーである Northrop Grumman(ノースロップ・グラマン)製造のシグナスを宇宙に打ち上げる。このミッションの目的は、3Dプリンティングを宇宙空間に持ち込み、ISS内の微小重力下で金属部品の3Dプリントを研究することにある。
宇宙における長期有人ミッションが直面する主な問題は補給である。宇宙ミッションにおける補給は、非常に高価で複雑だ。食料だけでなく、船内外で使用する部品なども必要になる。ESAは、シグナスに搭載された3Dプリンタを使い、ISS内で小さな金属部品を3Dプリントすることができれば、宇宙ミッションにおける補給問題解決の糸口に繋がる可能性があるとコメント。
この研究でESAが注目したい主なポイントは、3Dプリントされた部品の品質、強度、特性である。ISS内でプリントすることは可能だが、その部品が地上でプリントされたものと同じ品質であるという保証はない。このミッションは、クルーに必要な資材を準備するための時間と費用を節約できるという明らかなメリットに加え、結果が良好であれば、将来クルーが必要とするかもしれない機器メンテナンス用の部品、スペアパーツ、工具を宇宙船内で3Dプリントすることが可能になるかもしれない。
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