- 2014-10-14
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事故によって下半身に障害を負ったワンちゃんのために造られた3Dプリント車椅子と、悲しい別れ…
以前「先天性障害を持つ子犬のために造られた補助器具」として、先天性の障害により前足の無いワンちゃん「TurboRoo」の話題をお伝えしましたが
この写真に写るワンちゃんは、交通事故によって下半身に大きな後遺症を残してしまったBrancoと言う名のワンちゃん。
Brancoのために3Dプリント車椅子を開発したのは、在宅ワーカーとしてソフトウェア開発などを手掛けるPurin氏。彼は、BlenderやAutodesk123Dなどを使ったモデリングを学び、趣味で購入した3Dプリンターを利用していました。
そんな彼のガールフレンドは、虐待を受けた動物たちを保護するボランティア活動を行っており、今回そのような縁からBrancoと出会ったようです。
Purin氏は、Brancoのためにネット上で犬用車椅子を探しましたが、どれも高価でBrancoの体に合ったモノを探すのは難しいと判断し、自ら造ることを決意。当初のモデルは、市販の補助輪などを使って造形したためか、失敗の連続。そこで彼は、軽量化のためにボールベアリング付3Dプリント車輪を設計しました。
そんな折り、Purin氏は出張のため1週間ほど留守に
そして、帰宅したPurin氏に告げられたのは、Brancoの死
死因は不明なようですが、彼が留守にしている1週間の間に、Brancoは亡くなってしまったそうです…。
とても短い間でしたが、Brancoとの間に深い絆を感じたPurin氏は、同じような障害に苦しむワンちゃんのため、自ら設計した犬用車椅子のデータをThingiverse上に公開しました。
この3Dプリント犬用車椅子のデータ造形時間は、一般的なFDM方式のプリンターで約15時間。車輪部分には、NinjaFlexなどを利用することを奨めていますが、安価に済ませるためにラバーテープなどの使用も可能になっているそうです。
Brancoのように虐待や事故を受けて苦しむ動物達はとても多いようですが、亡くなる直前にPurin氏と友情を育んだBrancoは、いまごろ天国で元気に走り回っているかもしれませんね。
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