高さ30m、世界一高い3Dプリント建築が完成

先端建築技術と芸術が融合した世界最高の3Dプリント建築「Tor Alva」が完成

スイス・アルプスにある人口12人の小さな村ムルエンスで建設中だった、世界最高の3Dプリント建築「Tor Alva(白い塔)」が完成した。高さ30メートルのこの塔は、3Dプリント技術を活用した32本のコンクリート柱を中心に構成されており、最先端技術と伝統建築の融合によって実現された。
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この塔は、パフォーミングアーツの舞台として設計されたもので、中央には浮かぶように設置されたドーム型の劇場空間が広がる。伝統的なバロック様式にインスパイアされた装飾が施された柱は、すべて異なるデザインで構成されており、光と影が織りなす立体的な演出がなされる。

ノヴァ・フンディアツィオン・オリゲンスイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)を中心とする国際的な連携によって進められたプロジェクトは、建築・構造工学・ロボット製造・素材研究など、複数の分野が協働し、最新のデジタル建築技術を応用した持続可能なモデルを実現。

建設には、BASF Schweiz AGSika などの業界大手企業が材料・技術提供を行い、インビアスAGや構造設計事務所 Conzett Bronzini Partner AG が施工を支えた。

「Tor Alva」は単なる建築物ではなく、アート・科学・地域が融合した再生のシンボルであり、3Dプリント技術の持つ可能性を最大限に活用し、地球上のどんな場所でも創造的な文化拠点を築く道を示している。


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