オランダ初の3Dプリント鉄を撤去

2021年に設置されたアムステルダム初の3Dプリント鉄橋「MX3D Bridge」が2年間の期限を迎え撤去される

2021年7月、オランダ・アムステルダムの中心部にある最古の運河の1つ、Oudezijds Achterburgwal(アウデザイツ・アフテルバーフワル)に設置された3Dプリント製の橋「MX3D Bridge」が、2年間のプロジェクト許可期限を迎え撤去された。
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アムステルダム市は、建設関連の3Dプリントプロジェクトを手掛けるオランダのスタートアップMX3Dに対し、アムステルダム中心部で最も交通量の多い交差点のひとつで、3Dプリントによるインフラ研究を行うプロジェクト「MX3D Bridge」に対し2年間の許可を与えた。2021年から開始された同プロジェクトは2023年に期限を迎え、3Dプリント製の橋「MX3D Bridge」が、今週撤去された。
この2年間でMX3Dは大きく成長し、M1や近日発売予定のMX商業用3Dプリンティング・システムをリリースし、海事や自動車分野で数多くの商業用アプリケーションを完成させてきた。

オランダ王妃が参加した3Dプリント橋「MX3D Bridge」開通式

「MX3D Bridge」は、MX3Dの特徴であるワイヤーアーク積層造形(WAAM)技術と、ロボットアームを使った有向性エネルギー堆積法(DED)を用いて、2015年から製作を開始。3Dプリントされたこの金属橋の製作には、4台の産業用ロボットと6,000kgを超えるステンレススチールが使用されており、最終的に長さ12.2mの構造物として2018年に完成した。当初、現地に直接持ち込んだロボットアームにより3Dプリント橋の建設を予定していた同社だが、安全性の問題など様々な理由により現場での建設を断念し、自社工房内でこの橋を製造した。

自社工場内で製造中の「MX3D Bridge」

この橋には、利用者から重要な情報を取得するための様々なセンサーが装備されており、歩行者の数や速度を記録するとともに、橋の歪みや変位、振動などの構造測定データを収集し、大気質や温度などの環境要因を測定。エンジニアは、リアルタイムで橋の健康状態をモニタリングし、橋のライフサイクル全体で、どのように構造体が変化するかを観察および記録することができるようになっていた。

撤去された「MX3D Bridge」は、アムステルダムから新しい場所に移され、WAAMの機能に関する研究が継続される。


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