ウクライナに建設中の3Dプリント学校

Team4UAと3DCPグループがウクライナで3Dプリント技術を活用した学校建設を開始

2022年、戦争で荒廃したウクライナの街に欧州初となる3Dプリント学校の建設計画を発表したウクライナの人道支援団体 Team4Humanity(以下 Team4UA)と、デンマークの3Dプリント建設企業 3DCP Group は、ウクライナ西部の都市であるリヴィウ州で、3Dプリント技術を活用した初の学校建設を開始した。
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デンマークの建設用大型3Dプリンタメーカー COBOD の建設用3Dプリンタ「BOD2」3Dプリンタを活用して建設中の一階建ての学校は、敷地面積370平方メートルで、学生に対する支援と育成の環境を提供するよう設計されており、戦争により大きな被害を受け難民となった子供たちに対し教育を通して希望を与えることを目的としている。

設計者は、この建物が3Dプリント技術を使用して建設されたことを明確に示すため、COBODのフラップ技術を排除することを決定。これにより非常に滑らかな壁の作製が可能となった。また、建設材料の90%が地元で調達されており、3Dプリントコンクリートに使用される材料の99%を地元から低コストで調達。これにより地元経済の活性化とコミュニティの力を増大させている。

Team4UAの創設者であり会長のJean-Christophe Bonis氏は「今回の戦争による影響を受けた子供たちに教育の機会を提供し、リヴィウで難民となった子供たちのための包括的なスペースを作るため、3Dプリント技術に基づく学校建設プロジェクトを計画しました。学校やその他の教育機関が破壊されることで、若い世代は質の高い教育を受ける機会を奪われ、それは彼らの未来と国家の未来にマイナスの影響を与える可能性があります。現在、この問題をより効率的かつ迅速に克服するため我々は支援しています」


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