WAZER、最新のウォータージェット切断システム「WAZER Pro」を発表
ニューヨークを拠点とするハードウェアベンチャー WAZER は、様々な素材を切断することができる高速ウォータージェット切断システムの最新モデル「WAZER Pro」を発表した。
高速化を実現したWAZER Proは、前モデルの2〜4倍の高速切断機能を備えており、アルミニウム、ガラス、プラスチック、厚みのあるタイルやスチールなど、様々な素材を切断することができる。また、ユーザーフレンドリーでメンテナンス性に優れたWAZER Proは、ウォータージェットシステムの中で最も少ないメンテナンス工程で、切断作業を続けることができるという。
WAZER Pro の主な特徴
同社による説明によれば、WAZER Proは2.1kWの油圧力を備えており、材料を素早く切断し、厚い材料を効率的に管理することができ、1,000個以上の溶融ガラスサークル(直径15mm×厚さ3mm)を連続で切断することができる。このような高い生産性を実現したWAZER Proは、90分間の連続運転が可能で、切断工程で使用された研磨材はすべて回収されるため、タンクの底に溜まることがなく、手作業で取り除く必要がない。
本機の高圧システムは、故障しやすいコンポーネントをすべて取り除くよう設計されているため、故障率が極めて低く、メンテナンスの必要性も最小限に抑えられており、最大600時間のカッティングの間、定期メンテナンスをほぼ必要としない。さらに、マグネット・ドレイン・フィルターが鉄系材料の切断時に鉄粒子を効果的に捉えるため、清掃が容易になっている。
清潔さを維持するために統合されたスプレー装置により、ユーザーは機械内で完成部品を直接洗浄することができるため、別途洗浄環境などを用意する必要がないなど、このコンパクトな筐体設計によりWAZER Proは、2×3フィート程度の設置面積で利用できる。
また、WAZER Proは、前モデルの2倍以上の切削能力を有しているにも関わらず、ノズルを水中に沈めて切削するため、前モデルよりも動作音を低く抑えているという。
WAZER Proは前モデルのWAZER Desktopと同じソフトウェア、ユーザーインターフェイス、ノズル、カットベッド、研磨材を使用しているため、前モデルユーザーも簡単にWAZER Proに移行することができる。
WAZER Pro 基本スペック
- モデル:WAZER Pro
- 切断面積 (D x W) :305×460 mm
- カーフ(切断幅):1.1 mm
- 研磨速度:0.15 kg/分
- 所要電力:220V/60Hz(北米); 220V/50Hz(国際)
- 切断速度:材質と厚さによって異なる
- 切断材料:金属、ガラス、プラスチック、複合材料、タイル、ゴム、発泡体
- 最大切断厚さ:材料によって異なる
- 連続切断時間:90分(研磨材ホッパー補充前)
- ガントリー最高速度:1,500 mm/min
- ガントリー位置精度:0.08 mm
- 価格:18,999ドル~
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