イタリア初認証、3Dプリンター住宅が誕生

WASPが3Dプリンターで公式認証住宅を完成、環境と共生する次世代建築モデルを提示

イタリアの建設テクノロジー企業 WASP は、環境負荷を抑えた3Dプリンター住宅プロジェクト「Itaca」を完成させ、国内初となる公式認証を取得した。3Dプリント技術を活用し、持続可能で自給自足型の未来住宅を実現する取り組みが始動した。

建設業界では世界的に人手不足が深刻化しており、住宅供給の効率化が大きな課題となっている。こうした中で注目を集めているのが、3Dプリンターを使った建築手法である。今回完成した「Itaca」は、従来のセメントより二酸化炭素排出量が少ない石灰ベース素材を使用し、環境負荷を抑えた住宅として公式認証を取得した。

このプロジェクトは、WASPの創業者であるMassimo Morettiが2022年に構想を発表し、数年をかけて実現したもので、住宅単体ではなく、雨水回収設備やAI制御の自動ガーデン、水耕栽培システムを組み合わせた自給自足型生活空間の中心として設計されている点が特徴だ。
建物内部には米のもみ殻を使った断熱構造が採用され、自然の力を活かして室温を調整する仕組みとなっている。屋上には太陽光発電パネルも設置され、エネルギー面でも低コストかつ低炭素な暮らしを実現している。

3Dプリント技術による建築は、短期間での施工や人件費削減に加え、自由度の高いデザインが可能になるという強みを持つ。一方で、住宅不足を単独で解決できる万能技術ではないという見方もあるが、建設の効率化と環境配慮を同時に進められる手法として、その価値は年々高まっている。


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