Velo3D、金属3Dプリントで軍用兵器の開発支援

Velo3Dと米国銃器メーカーが金属3Dプリント技術による次世代兵器開発に向けて提携

金属3Dプリント技術を手がける Velo3D は、米国の銃器メーカー Ohio Ordnance Works(以下 OOW)と提携し、軍用兵器の開発工程に3Dプリントを導入する新プロジェクトを発表した。これにより、金属部品の設計から製造までを最適化し、防衛産業における製品開発の加速と性能向上を目指す。

OOWは、35,000平方フィートを超える製造拠点を構え、自動・半自動の軍用銃器を製造し、世界中の軍・法執行機関に供給している。同社は今後、製品開発の初期段階から金属3Dプリント技術を活用し、部品設計の効率化と性能向上を図る方針だ。
Velo3Dは今回の協業で、Rapid Production Solutions(RPS)と呼ばれる製造支援サービスを活用し、材料選定・設計最適化・部品試験などを一体的に支援する。これにより、OOWは従来よりも短期間で試作品を製造できるようになり、製品開発から量産化までの期間を大幅に短縮できるとされる。

Velo3DのCEO、アラン・ジェルディ氏は「OOWとの提携は、防衛分野における3Dプリント技術の可能性を示すものです。我々のエンジニアリングサービスを通じて、OOWの部品設計を最適化し、厳格な品質基準を満たす支援ができることを誇りに思います」とコメントしている。

Velo3Dは過去数ヶ月で、SpaceXやMomentusといった宇宙開発企業との提携も進めており、今後は航空宇宙・防衛分野での金属3Dプリント技術の活用がさらに拡大していくとみられる。


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