UltiMaker、新型3Dプリンタ「S6」発表

500mm/sの高速出力とマルチマテリアル対応を両立したプロ仕様3Dプリンタ「UltiMaker S6」

オランダの3Dプリンターメーカー UltiMaker は、高速プリントとデュアルエクストルーダーによるマルチマテリアル対応、さらに既存機種との互換性を持つ工業・教育・保守分野向け新型機「UltiMaker S6」を発表した。

最大出力速度500mm/s、加速度50,000mm/s²を誇る「UltiMaker S6」は、独自のCheetahモーションプランナーにより、従来機「UltiMaker S5」の約4倍の速度を実現。デュアルエクストルーダーを搭載し、異なる素材の同時出力にも対応した同機は、衛生管理が必要な分野にも適したガラス製造形プラットフォームと、柔軟性のあるプレートの2種を用意。用途に応じた最適な出力環境を提供する。
また、S5との互換性も確保されており、既存のマテリアルステーションエアマネージャー、プリントコアの流用が可能で、S5用に作成されたGコードファイルもそのまま利用できるため、導入時の負担を軽減する。

UltiMaker CuraとDigital Factoryを活用することで、リモートでのスライス、管理、プリント操作が可能となり、グローバルチームによる共同作業にも対応。対応フィラメントは300種類以上と幅広く、あらゆる用途に対応できる。さらに、UltiMakerとして初めて24か月保証を標準で付帯しており、安心して長期運用できる。

UltiMaker S6 の技術仕様

  • ビルドボリューム (XYZ) :330 × 240 × 300 mm
  • 本体寸法:495 × 585 × 780 mm
  • 本体重量:29.1 kg
  • ビルドプレート:ガラス(標準)またはフレキシブルスチール(オプション)
  • ビルドプレートレベル調整:高度なアクティブレベル調整
  • ビルドプレート加熱時間:< 5 分(20 → 60 °C)
  • フィラメント直径:2.85 mm
  • エクストルージョン:ボウデン式デュアルエクストルージョン
  • プリントコア&ノズル:交換可能なプリントコア(オプション:複合材&金属コア)
  • ノズル直径:0.25 mm、0.4 mm、0.6 mm、0.8 mm
  • レイヤー解像度
    0.25 mm: 150–60 µm
    0.4 mm: 200–20 µm
    0.6 mm: 300–20 µm
    0.8 mm: 600–20 µm
  • XYZ解像度:X/Y: 6.9 µm、Z: 2.5 µm
  • ノズル温度:180–280 °C
  • ノズル加熱時間:< 2分
  • スプールホルダー:NFC対応(2スプール対応)、Material Station(オプション)
  • エアフィルター:Air Manager(オプション)
  • ディスプレイ:4.7インチカラータッチスクリーン
  • 最大出力:500 W
  • ソフトウェア:UltiMaker Cura(準備用)&Digital Factory(管理用)
  • 対応OS:macOS、Windows、Linux
  • 接続性:Wi-Fi、イーサネット、USB

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