- 2025-6-5
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500mm/sの高速出力とマルチマテリアル対応を両立したプロ仕様3Dプリンタ「UltiMaker S6」
オランダの3Dプリンターメーカー UltiMaker は、高速プリントとデュアルエクストルーダーによるマルチマテリアル対応、さらに既存機種との互換性を持つ工業・教育・保守分野向け新型機「UltiMaker S6」を発表した。
最大出力速度500mm/s、加速度50,000mm/s²を誇る「UltiMaker S6」は、独自のCheetahモーションプランナーにより、従来機「UltiMaker S5」の約4倍の速度を実現。デュアルエクストルーダーを搭載し、異なる素材の同時出力にも対応した同機は、衛生管理が必要な分野にも適したガラス製造形プラットフォームと、柔軟性のあるプレートの2種を用意。用途に応じた最適な出力環境を提供する。
また、S5との互換性も確保されており、既存のマテリアルステーション、エアマネージャー、プリントコアの流用が可能で、S5用に作成されたGコードファイルもそのまま利用できるため、導入時の負担を軽減する。
UltiMaker CuraとDigital Factoryを活用することで、リモートでのスライス、管理、プリント操作が可能となり、グローバルチームによる共同作業にも対応。対応フィラメントは300種類以上と幅広く、あらゆる用途に対応できる。さらに、UltiMakerとして初めて24か月保証を標準で付帯しており、安心して長期運用できる。
UltiMaker S6 の技術仕様
- ビルドボリューム (XYZ) :330 × 240 × 300 mm
- 本体寸法:495 × 585 × 780 mm
- 本体重量:29.1 kg
- ビルドプレート:ガラス(標準)またはフレキシブルスチール(オプション)
- ビルドプレートレベル調整:高度なアクティブレベル調整
- ビルドプレート加熱時間:< 5 分(20 → 60 °C)
- フィラメント直径:2.85 mm
- エクストルージョン:ボウデン式デュアルエクストルージョン
- プリントコア&ノズル:交換可能なプリントコア(オプション:複合材&金属コア)
- ノズル直径:0.25 mm、0.4 mm、0.6 mm、0.8 mm
- レイヤー解像度
0.25 mm: 150–60 µm
0.4 mm: 200–20 µm
0.6 mm: 300–20 µm
0.8 mm: 600–20 µm - XYZ解像度:X/Y: 6.9 µm、Z: 2.5 µm
- ノズル温度:180–280 °C
- ノズル加熱時間:< 2分
- スプールホルダー:NFC対応(2スプール対応)、Material Station(オプション)
- エアフィルター:Air Manager(オプション)
- ディスプレイ:4.7インチカラータッチスクリーン
- 最大出力:500 W
- ソフトウェア:UltiMaker Cura(準備用)&Digital Factory(管理用)
- 対応OS:macOS、Windows、Linux
- 接続性:Wi-Fi、イーサネット、USB
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