UltiMaker、防衛市場に本格参入

UltiMaker、NATO準拠の安全性と実用性で防衛・産業向け3Dプリント市場を加速

3Dプリントソリューションのリーディングプロバイダーである UltiMaker は、FDM方式3Dプリンタを活用した軍事向けソリューションの提供に注力。現場で迅速に部品を生産できる利便性と、NATO基準に準拠したデータセキュリティを武器に、防衛市場での存在感を高めている。

UltiMakerの最新プラットフォームは、大量調達にも適した価格帯に設定されているだけでなく、オープンソース素材に対応した同社のCuraソフトウェアには、あらかじめ素材ごとの最適条件が組み込まれており、グローバル調達や再現性のある製造を実現する点が評価されている。

昨今、ドローンや旧型兵器の部品製造にも3Dプリンティングが活用されつつあり、「安全・確実・分散生産」を可能にする装置としてのポジションを確立している。同社は防衛分野に加え、教育機関や製造業にも注力している。また、「2026年には防衛分野が最大の柱となる」と明言しており、軍需と3Dプリント技術の融合が次の成長ドライバーとなる可能性が高い。

同社EMEA担当SVPであるアンディ・ミドルトン氏は、「防衛は今後、非常に大きな市場となり、現地生産・迅速製造・堅牢性といったFDM方式の特性が、老朽化する軍備を支える手段として注目されている」と述べた。すでにフランス陸軍やドイツ連邦軍(ブンデスヴェーア)をはじめとしたNATO加盟国に多数の導入実績があり、前線の補修・改修における重要なインフラとなっている。


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