- 2025-6-9
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戦争で破壊された建物の廃材を、再建のための3Dプリント材料に再生するプロジェクト
ウクライナのキーウ国立建設建築大学(KNUCA)は、米国、ポーランドの研究機関と連携し、戦争で発生したがれきや農工業副産物を活用した3Dプリント対応の新しい建築用コンクリートを開発している。
この研究は、米国海軍研究局(ONR)と米国科学財団(NSF)の支援を受けており、NSF主導の多国間プロジェクト「IMPRESS-U(ウクライナのレジリエントな教育・科学システムの国際連携強化)」の一環として、2年間にわたる研究開発が行われる。
再利用資源を活かしつつ、高速施工や省エネを可能にする3Dプリント技術は、従来の建設法と比べて施工期間の短縮、労働力の軽減、原材料やエネルギーの削減など、多くの利点が見込まれている。ここで開発された3Dプリント対応コンクリート材料は、ウクライナ国内のみならず、ポーランドや米国でも展開予定で、軍事・民間の両面で活用できる柔軟性も備えているという。
瓦礫という「廃材」に新たな価値を見出し、3Dプリント技術を通じて未来のインフラ復興を実現するこのプロジェクトは、持続可能で効率的な再建の象徴として、今後の戦後復興モデルに大きな影響を与えると期待されている。
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