トヨタ車体本社会議室に3Dプリント技術で仕上げた新デザインの壁面装飾を施工
3Dプリンターを活用したインテリアブランド「孚美(FūūBi)」を展開し、先進的な空間デザインを提案している 前田技研 はこのたび、トヨタ車体事務本館会議室の壁面装飾を、環境配慮型素材「TABWD®」と3Dプリント技術を組み合わせて製作した。

「TABWD®」は、スギの間伐材をプラスチックに配合した独自開発素材で、木質の質感を持ちながら成形の自由度が高い点が特徴だ。「孚美(FūūBi)」のプロダクトには以前から「TABWD®」が多く採用されており、素材特性に合わせた造形条件や反りへの対処など、実績に基づくノウハウが蓄積されている。今回もその経験を最大限に活かし、一般的な金型製造では難しい複雑な形状を、3Dプリンターならではの自由な発想で実現した。

製作プロセスでは、初回打ち合わせから1週間で複数のトライモデルを提示できるなど、3Dプリンターのスピードと柔軟性が大きく貢献した。また、約250個という比較的多い個数であったにもかかわらず、1ヵ月で生産を完了しており、短期間で高品質な製作を行える体制が確立されたことを示す成果となった。

担当した伊豫田敏輝氏と吉村泰平氏は次のように述べている。
「今回の製作では、初回打ち合わせから来社予定までの1週間で考えられる数パターンのトライモデルを製作することができ、結果までのスピード感は3Dプリンターのメリットを発揮することが出来たと思います。素材のTABWDは以前から使用させていただいているので、基本の造形条件は確立されており、形状による反りなどの調整のみだったので、多角的な視点からの造形品質向上に時間を充てることが出来ました。製作個数が約250個と3Dプリンターでは比較的多い個数でしたが、1ヵ月で製作することが出来たのは今後大きな糧になると思います。」
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