大阪・関西万博会場に3Dプリント建築が完成

2024-11-22
建設・建築・インテリア, 最新情報
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大阪・関西万博会場に展示される「森になる建築」の3Dプリントが完了

大手総合建設会社の竹中工務店とダイセルが協力し、建築していた3Dプリント構造物「森になる建築」の3Dプリントが完了。　「生分解性樹脂を構造材として一体造形した、世界最大の3Dプリント建築」としてギネス世界記録™に認定された。
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「森になる建築」は、来場者が休憩等に使うことができる仮設建築物として会場内に施設提供するもので、天然由来素材で生分解性を持つダイセルの酢酸セルロース樹脂「CAFBLO®（キャフブロ）」を3Dプリントしたものを構造材とし、外装材は手すきの和紙などと植物によって構成されている。
直径4.65m×高さ2.95mの「森になる建築」は、生分解性樹脂を3Dプリントして建築する構造物としては、世界でも最大の大きさとなり、2024年10月25日にギネス世界記録™に認定された。

今後は、伝統工芸の職人によってつくられた和紙に加え、植物の種をすきこんだ和紙「シーズペーパー」と、福祉施設でつくられた和紙を組み合わせて構造体に貼る外装工事、緑化工事を進め、2025年4月の完成を目指すとしている。
大阪・関西万博の会期中（2025年4月13日から10月13日まで）は、来場者が休憩等に使うことができる仮設建築物として会場内に設置される。

酢酸セルロースは、植物由来の「セルロース」と自然界に存在する「酢酸」を原料として製造される、天然由来かつ生分解性を持った環境にやさしい素材であり、木や綿花などの非可食性材料を主原料としているため、将来懸念される食糧問題に対して影響を与えない。ダイセルは、長年主力製品として取り扱っている酢酸セルロースの海洋生分解性を改めて評価し、様々なプラスチック製品に適用できるよう可塑剤との組合せにより酢酸セルロース樹脂「CAFBLO®」のラインナップの拡大を進めている。

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