- 2025-6-12
- 最新情報, 食・フードプリンタ
- 3DPrinting, 3DPS, 3Dプリンティング, Food, Steakholder Foods, テクノロジー, 健康, 環境, 農業, 食, 食品
3Dプリント食品企業とデジタル染色技術の融合で新たな食品製造革命が始まる
先進的な3Dバイオプリンティング技術を用いた3Dプリント培養肉製品で注目されるイスラエルの企業 Steakholder Foods は、デジタル染色技術のパイオニアである Twine Solutions Ltd.(以下 Twine)の買収に向けた覚書(MoU)を締結し、あわせて約174万ドルの投資と転換社債契約も発表した。これは、現在の株価に対して200%以上のプレミアムを付けた価格での投資であり、両社の成長性とシナジーへの高い期待を示している。
ZARAやCOATSなど世界的ブランドとも提携してきた実績を持つTwineのデジタル染色技術は、従来の染色プロセスと比べて環境負荷を大幅に削減し、かつカスタマイズ性とスピードを高めるもので、10件以上の特許を取得済み・申請中で、水を使用しない染色装置として世界初のシステムを実用化している。
3Dプリント技術を活用した代替タンパク食品の製造を進めるSteakholder Foodsは、Twineとの技術融合により、サステナビリティ・高速化・個別対応という、現代のものづくりに求められる要素をすべて備えた次世代製造企業として、新たなステージへ進む構えだ。
Steakholder FoodsのCEO、アリク・カウフマン氏は次のように述べている。
「今回の投資において、Gefen Capitalが1株あたり7ドルという現在の株価の約3倍にあたるプレミアムで出資を行ったことは、我々の長期的な成長戦略に対する強い信頼の証です。この統合は、単なる買収ではなく、食品とテキスタイルという異なる産業に革新をもたらす、まさに“未来の製造”を形にする挑戦です。Twineは強力な知的財産と先進技術に加えて、世界的ブランドとの取引実績を有しており、その商業的な勢いと市場拡大力は大きな魅力です。我々はこの戦略的統合を通じて、より持続可能でスケーラブルな製造ソリューションを提供し、デジタル製造の新たなスタンダードを確立していきます」
この投資を主導するGefen Capitalは、イスラエルと米国の双方に拠点を持つベンチャーファンドで、強力な投資陣と実業経験に裏打ちされた高い信頼性を誇る。彼らの参画により、今回の統合計画は実現性と継続性の両面で大きな後押しを得ている。
今回の買収は、今後の最終的な適正評価手続き、契約締結、株主総会での承認などを経て進められる予定であり、完了すれば食と繊維、2つの業界を横断するグローバルなデジタル製造プラットフォームが誕生することになる。
3D Food Printing(3Dフードプリンティング)」に特化した各種サービス
id.arts(アイディーアーツ株式会社)では、3Dフードプリンターの販売、デモンストレーションの他、専用材料の開発、コラボレーション、フードプリント関連コンサルなど、3Dフードプリンティングに特化した様々なサービスをご提供しています。
詳しくはこちら:https://idarts.co.jp/3dp/3d-food-printing/
関連記事
3DP id.arts の最新投稿をお届けするニュースレターへの登録はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp