3Dプリント技術によって実現した「Project Daniel」
長年に渡る内戦や国境紛争が続き、未だ激しい交戦状態にあるアフリカ中部、南スーダン。そんな戦闘状態の地域では、激しい爆撃などにより身体に大きなダメージを追った子供達が大勢います。紛争で荒廃した南スーダンで、手足を失った子供達のために安価な義肢を提供するために始まった「Project Daniel」
Not Impossible(カリフォルニアのメディア&テクノロジー企業)から生まれたプロジェクト。
難民キャンプで暮らす16歳の少年ダニエルは、14歳の時に受けた爆撃により両腕を失ってしまった。 そんな彼と同じように紛争などにより犠牲となった子供達を救おうとするこのプロジェクト。
現地で活動する米国人医師のサポートを受け、スーダンの病院内に施設された研究室には、数台のパソコンとMakerBotの3Dプリンタが設置された。
現地の関係者らは、米国人達からの指導を受けながらパソコンと3Dプリンタの操作を習得し、彼ら自身の手で義手を造形〜組み立てする技術を得ることが出来た。
義手としての機能は限られた物ですが、基本生活を送るための最低限の機能を補助することが可能となり、彼らの生活環境を大きく改善する手助けになるかもしれません。
MakerBot Replicator 2によって3Dプリントされる義手「Robohand」
これまでに数多くの事例を紹介していますが、今後益々活動の範囲を広げアフリカの他地域や世界中にこのような取り組みを拡散していくようです。素晴らしい取り組みですね!
日本で生まれた低コスト義手「Handie」
Maker Faire TOKYO 2013にも出展されたこの義手は、ジェームズ ダイソン アワードで2位を受賞し、先日開催されたGugen 2013でも大賞を受賞されました。
造形物の仕様そのものは異なりますが、「Handie」の基本コンセプトも「利き手を補助する」という程度に機能を制限し、コスト軽減を目指した義手です。
Handieに関する過去の記事
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