PLA＆ASAベースの難燃性フィラメント登場

3DFS、安全性と使いやすさを両立した難燃性3Dプリンタ用フィラメント2種を新発売

3Dプリンター用材料専門ショップ「3DFS id.arts」は、高い難燃性能を備えた3Dプリンターフィラメント「Premium PLA Flame Retardant」と「ApolloX Flame Retardant」の販売を開始しました。どちらも国際的な安全基準であるUL94 V-0認証を取得しており、安心して使用できるうえ、一般的なFDM方式3Dプリンターでも簡単に扱える仕様となっています。

近年、3Dプリント技術の利用が広がる中で、安全性に対するニーズも高まっています。特に電子機器の筐体や自動車部品、公共施設で使用される部品などでは、火災リスクを軽減できる難燃性素材の採用が重要となっています。こうした背景のもと、FormFutura 社の正規パートナーである弊社運営の3Dプリント用材料専門ショップ 3DFS id.arts では、FormFuturaの高性能難燃フィラメント「Premium PLA Flame Retardant」と「ApolloX Flame Retardant」の取り扱いを開始しました。

UL94 V-0とは

今回発売された2製品は、いずれもUL94 V-0認証を取得しています。これは、材料を垂直方向に設置した状態で10秒間火を当てたあと、10秒以内に燃焼が停止し、燃えた滴が落ちないことを求める、非常に厳格な国際的安全基準です。電子製品や自動車内装、公共設備など、火災リスクが許されない場面で多く採用されています。

Premium PLA Flame Retardantの特長

「Premium PLA Flame Retardant」は、PLA特有の印刷しやすさをそのままに、難燃性を付加した素材です。加熱チャンバーは不要で、反りも少なく、多くのFDM方式3Dプリンターに対応しています。教育機関での教材づくりや、筐体の試作、日常的な安全設計に最適で、再生可能な資源を用いたサステナブルな設計も魅力です。

● UL 94 V0認証取得：火源が離れてから10秒以内に自己消火
● EN60335（電気製品安全規格）準拠
● ABSに匹敵する耐衝撃性と高耐久性
● 熱変形温度：通常55℃、アニール処理で最大90℃まで向上
● ハロゲンフリーで環境負荷の低い設計
● 再生可能資源ベースでカーボンフットプリントを低減

おすすめのユーザー・用途

● 電子機器の試作・製造に携わる技術者・開発者
● 自動車関連のパーツ開発に携わるプロフェッショナル
● 高い安全性が求められる家庭用製品や電動玩具の設計者
● サステナブルな素材を活用したい設計者・クリエイター
● デスクトップ〜大型3Dプリンターを活用する法人・教育機関

ApolloX Flame Retardantの特長

「ApolloX Flame Retardant」は、ASA系の「ApolloX」をベースに、難燃性能を加えたフィラメントです。UV耐性や耐候性に優れ、屋内外を問わず使用できる高耐久性素材でありながら、UL94 V-0認証も取得しています。自動車の内装パーツや屋外設備、産業用途での使用に最適で、優れた層間接着性と寸法安定性を実現します。

● UL 94 V0準拠の自己消火性能：火がついても10秒以内に自然に消える難燃性を実現
● 紫外線・風雨に強い耐候性：屋外での使用に最適
● 高い耐熱性：熱変形温度（HDT）は86℃、ビカット軟化温度は94℃
● ゼロワープ技術採用：反りが少なく、安定したプリントが可能
● 高衝撃耐性：強度と柔軟性のバランスが取れた素材設計

おすすめのユーザー・用途

● 屋外で使用する3Dプリント部品を製作する方
● 火災リスクのある環境で使用するパーツを必要とするユーザー
● 車載用インテリアやエンジン周りの試作・量産を行う設計者・開発者
● 家庭用機器やDIY電装品に安全性を重視した素材を使用したい方
● 大型プリンターユーザーで安定性と耐久性を重視する方

誰でも扱えるプロ仕様の難燃素材

難燃素材というと扱いが難しい印象を持たれがちですが、今回の2製品はFDM方式の3Dプリンターに最適化されており、特別な設備を用意しなくても高品質な出力が可能です。これにより、専門家でなくても安全性の高い3Dプリント部品を製作することができます。

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