オープンソースBCIプロジェクト「OpenBCI」

3Dプリント技術も応用したローコストOpenBCI:オープンソースBCI(ブレイン・コンピューター・インターフェース)

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過去の記事にて「Emotiv EPOC ヘッドセット」と言う脳波計測による3Dモデリング~プリント技術などのご紹介もしてきましたが、Kickstarterでスタートアップしたこの「OpenBCI」は、Arduino互換のミニコンピューターと脳波(EEG)センサーによる低価格なオープンソースプラットフォームのBCI。
すでに目標額の100,000ドルを超え、アーリーバード(269ドル)やベーシックキットはほぼ完売状態(2014年1月18日現在)

脳波とコンピューターを直結するBCIがオープンソース化されることで、医療関連などの分野に限定されることなく、様々な用途へ開発環境を広げることが可能になりますね。このオープンソースな脳波スキャナーを利用し、どんなモノが開発されていくのか楽しみですね!

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脳波センサーを装着したヘッドセットを機能させるためには、Kickstarterで購入したハードウェアと、こちらのサイトから公開されているコード類を利用します。
また、ヘッドセットなど脳波計測に必要なツール類は、コスト軽減のため3Dプリンタ技術を活用。造形に必要なモデルデータ類も公開されます。

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Autodesk MAYAで設計されたプロトタイプ

3Dプリント可能なヘッドセットの背面には、OpenBCIボードとリチウム電池を装着。
また、ヘッドセットに装着する電極部分には、装着数に応じ、5極・3極・1極対応の電極マウントが装備されます(各電極数に応じたパーツデータが公開)。

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プリント後には、中央の六角形部分にArduino互換コンピューターと電池が装着される。

脳波で動くロボットハンド

robothand金沢工大情報工学科 中沢実教授らの研究チーム が開発した、人の意思で指を動かせるロボットハンド。脳波測定器を装着した人間が「握る」「開く」と考えると、脳波の変化に応じてロボットがその動きを再現するというシステム。
従来のように筋肉などの変化によって動作するのではなく、脳波によって動きが制御されるため、重度の障害を持った方などにも適用可能となりそうですね。
今後研究が進み、より複雑で高度な動作が可能になれば、高機能な介助用ロボットの開発も夢ではないかもしれません。
医療・福祉関連意外にも、軍事関係では更に開発が進みそうな分野ですね。

 

 

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