戦場で部品を作る時代へ

3Dプリンター、AI、自律搬送を連携し部品供給の短縮を検証

米海軍向けの技術実証・イノベーション支援を行う組織 FLEETWERX と、米海軍大学院(Naval Postgraduate School 以下 NPS)は、軍事作戦で必要な部品を現地近くで製造・配送できるかを検証するため、米国カリフォルニア州キャンプ・ロバーツで軍事向け分散型製造システム「FLEET-X」の実証試験を実施している。

この取り組みの目的は、前線や遠隔地でも必要な部品を迅速に製造し、装備の稼働停止時間を減らすことにある。従来の軍事補給では、部品を遠方の倉庫や工場から輸送する必要があり、小さな故障でも長期間装備が使えなくなる場合があった。
FLEET-Xでは、部品データの選定、製造指示、3Dプリンターによる製造、配送までを一つの流れとして検証しており、樹脂や金属に対応した複数の3Dプリント技術が投入され、完成した部品は自律搬送システムや無人機で運ばれる仕組みだ。

また、AIを活用したソフトウェアも導入されており、「どの部品を、どこで、どの設備で製造するべきか」を効率的に判断。単なる試作品製造ではなく、実際の運用を想定した現場で使える製造システムとして構築されている点が特徴である。
こうした分散型製造の考え方は、軍事用途だけでなく、災害対応や離島インフラ、船舶修理、宇宙開発などにも応用が期待されており、必要な物を必要な場所で作るという仕組みは、物流負担の軽減や在庫削減にもつながる可能性がある。


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