LEGOの新作に史上初の3Dプリント採用

LEGO、新作セット「LEGO Icons Holiday Express Train」に3Dプリントされた量産部品を初めて採用した

デンマークの玩具会社大手 LEGO は、2025年のホリデーシーズンに向けて発表した新作セット「LEGO Icons Holiday Express Train」に、同社初となる量産3Dプリント部品を採用。価格は129.99ドル(約19,000円)で、10月4日から一般発売が開始される。

「LEGO Icons Holiday Express Train」には956個のパーツが含まれるが、その中に初めて3Dプリンターによる量産部品が採用された。採用された3Dプリント部品は、従来の射出成形では再現が難しい内部機能を持つ列車パーツで、製造には EOS の「Fine Detail Resolution(FDR)」技術を搭載した高精度3Dプリンターが用いられた。FDRは、極細レーザーを使用した粉末樹脂方式で、微細なディテールや高い寸法精度を可能とし、LEGOの品質・安全基準を満たすことが確認され、正式に量産採用へ至った。

3Dプリント技術に注目し始めたLEGOは、2022年に「LEGOダック」を限定配布したが、一般販売には至らなかった。今回の量産部品の導入は、同社にとって大きなマイルストーンであり、3Dプリンター活用の本格展開への第一歩といえる。

この取り組みは玩具産業だけでなく、製造業全体における3Dプリント技術の可能性を示している。大量生産の分野で品質・安全基準を満たした3Dプリント部品が採用されたことは、今後の工業デザインや製造方法に新しい選択肢を与えるだろう。


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