- 2025-10-5
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- FDM, FFF, filament, Lamborghini, MarkForged, Ultrafuse 316L, フィラメント, 自動車
ランボルギーニ・レヴェルトにMarkforged FX10製ステンレス鋼3Dプリント部品を導入
米国の高級車向けカスタム・チューニングメーカー Graham Rahal Performance(GRP)は、Markforged の次世代プリンター「FX10」と316Lステンレス材料を用いて、イタリアの高級スポーツカー Lamborghini Revuelto(ランボルギーニ・レヴェルト)」の排気フランジを3Dプリントした。
GRPは、FX10を用いてレヴェルトの排気系に用いるフランジを3Dプリントで製作。従来は数十時間を要した治具製作工程を大幅に短縮し、軽量かつ溶接性に優れた部品を実現。結果として、1000馬力級のハイブリッドエンジンが生む高熱環境にも耐えうる部品を、短期間で安定供給できるようになった。
FX10は、従来機のFX20に比べて小型・軽量化し、工場オートメーションを前提に設計されている。これにより、中小製造業でも導入しやすく、治具・試作品・最終部品までをワンストップで生産できる環境が整いつつある。また、世界的な関税や物流の変化が続く中、金属3Dプリントによる「地域内生産」は供給リスクを減らす有効な手段として注目されている。
316Lステンレスの3Dプリント部品は、軽量化や加工性の向上に加え、設計の自由度を大きく広げる。これまで切削では難しかった形状を成形できることで、部品性能を最適化しつつコストを抑えられる点が強みである。
GRPの製作担当ロブ・ソラム氏は「必要な部品が入手できないなら、自分たちで作る。それを可能にしたのが3Dプリンターです」と語っている。
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