3Dプリント技術で実現する欧州最大のケーブルカー駅舎

ICE社がチェコでヨーロッパ最大の3Dプリント製ケーブルカー駅舎を建設

チェコの産業オートメーション企業である ICE は、独自に開発した3Dコンクリートプリント(3DCP)技術を用いて、チェコ共和国のオロモウツ地方にある自治体コプジヴナの山岳地帯にあるケーブルカーの上部駅舎を建設している。この駅舎は、建築スタジオ ATELIER3M のデザインコンセプトに基づいたもので、完成すれば欧州最大の3Dプリント建造物となる予定だ。

周囲の地形と調和するようにデザインされたケーブルカーの駅舎は、あたかも大きな石が自然に景観に溶け込むかのように、丘の上に設置される。3Dプリントされる駅舎は、ケーブルカー用のセクションと、訪問者が周囲の景色を眺めながら休憩できる細長い休憩室で構成される。

現在、駅舎の壁はICEの3DCP技術によって3Dプリントされているが、この3DCP技術は、添加剤を混ぜたコンクリートをより迅速に固化させることができる特許取得済みのプリントヘッドを備えたロボット建設ソリューションであり、壁のデザインには、断熱材や内外装のデザイン要素も組み込まれている。

ICEは、建物の外観について「外観の表現には2つの石造りの構造を使用しています。下部は水と空気を多く含んだ漆喰仕上げ、上部はより岩のような質感で仕上げられています」と説明。最終的には、駅舎の3Dプリント壁は、固定換気装置付きのアルミニウム製窓枠と緑化屋根で仕上げられる予定で、駅のすぐ外には、テラスも設けられることが計画されている。


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