- 2026-2-14
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オーストラリア発のスタートアップが3Dプリント製エンジン搭載機を打上げ、マッハ5超飛行実証へ
オーストラリア発の民間宇宙ベンチャー Hypersonix Launch Systems は Rocket Lab と連携し、独自開発した3Dプリント製エンジンを搭載する極超音速試験機「DART AE」を用いて、マッハ5超飛行の実証試験を実施する計画を発表した。

同機は全長3.5mの小型試験機で、極超音速飛行に必要な推進・誘導・耐熱性能を総合的に検証するために設計されたモデルで、同社が独自に開発したスクラムジェットエンジン「SPARTAN」を搭載している。この推進装置は3Dプリントによって製造された再使用型構造で、水素を燃料として使用し、理論上マッハ5以上の速度に到達可能だ。従来のジェットエンジンと異なり内部に回転部品などの可動機構を持たないため、摩耗や故障のリスクが大幅に減少し、極超音速域で問題となる高温・高圧環境にも耐えやすい。

共同創業者で元NASA研究者のマイケル・スマート博士は「この試験で得られるデータは、次世代極超音速機の設計に直接反映されます」と述べている。特に極超音速飛行では、空気摩擦によって機体表面が数千度に達する可能性があるため、素材・制御・推進のすべてを同時に検証する必要がある。
同社は2019年創業のスタートアップで、航空宇宙工学や先端製造分野の専門家50人以上を擁する。直近では約4600万ドルの資金調達に成功しており、この資金は飛行試験の加速、製造体制の拡張、そして次世代再使用型極超音速機「VISR」の開発に充てられる予定だ。

極超音速技術は軍事・宇宙輸送・高速物流など多分野で期待される一方、コストや安全性、規制面の課題も指摘されている。だが3Dプリントによる部品製造は設計自由度が高く、軽量化や冷却構造の一体成形が可能なため、従来技術より効率的な開発を実現できる可能性がある。
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