GEが欧州5カ国に約202億円超を投資し、3Dプリント技術と製造能力を大幅強化へ
複合企業ゼネラル・エレクトリック傘下である米国の空機エンジンメーカー GE Aerospace は、欧州の航空産業強化を目的に、2026年に約1億1000万ユーロ(約202億円)を投資し、生産能力の拡大と先進製造の加速を進めると発表した。特に3Dプリンターを活用した製造体制の強化により、航空機エンジンの供給力向上と需要増への対応を図る狙いだ。

今回の投資では、イタリアを中心にポーランド、イギリス、チェコ、ルーマニアの5カ国に資金が配分される。中でもイタリアには最大規模の投資が行われ、エンジン試験設備の刷新や高精度加工機の導入に加え、3Dプリント技術の拡張が進められる計画である。

3Dプリント技術は、複雑な形状のエンジン部品を軽量かつ高精度に製造できるため、燃費性能の向上や部品点数の削減に大きく貢献する。近年では航空機エンジンだけでなく、戦闘機やヘリコプター向けの部品製造にも広く活用が進んでいる。
また、今回の取り組みは単なる設備投資にとどまらない。GEは欧州で1,000人以上の新規雇用を予定しており、技術者育成にも注力する。イギリスやイタリアでは職業訓練校と連携し、次世代エンジニアの育成を推進するほか、ポーランドでは教育プログラムを拡充し、将来的に4,000人以上の学生への教育機会提供を目指すとしている。

さらに、同社は2024年から進めているグローバルな整備・修理(MRO)投資の一環として、欧州でも追加投資を実施予定で、航空機エンジンの保守・修理体制が強化され、長期的な運用コスト削減や安全性向上にもつながる見込みだ。
航空業界ではコロナ禍からの回復に伴い、航空機需要が急速に拡大している。これに対応するためには、生産スピードの向上と同時に、環境負荷の低減や効率化が求められる。3Dプリント技術は、材料ロスを抑えながら高性能部品を製造できる点で、持続可能な製造手法としても注目されている。
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