3Dプリント部品の気密性・水密性を実現する画期的シーラント「Dichtol AM Hydro」
ドイツの DIAMANT Polymer は、溶剤を含まず、VOC(揮発性有機化合物)フリー、無害、非可燃性という安全性の高い特長を持ちながら、最大2mmの隙間を密閉し、3Dプリント部品に気密性と水密性を付与することができるシーリング材で「Dichtol AM Hydro」を発表した。
「Dichtol AM Hydro」は、湿気や化学物質の吸収を防ぎ、カビの発生や液体の浸透を防止することができるため、海洋、化学、エネルギー、電気などの分野での活用が期待される。さらに、食品加工や水インフラなど、衛生的な環境が求められる分野への応用も期待できる。
部品内部に浸透して硬化するこのシーラントは、PLA、ABS、ASA、PAといったさまざまな材料で作られた3Dプリント部品に適用可能で、部品内部で1mmあたり約1時間、表面では1時間以内で硬化する。
塗布方法は、ブラシ、ディップ、スプレー、注入が可能で、特に注入は細いチャンネルに適しており、大型部品にはスプレーが推奨されている。また、処理後の部品は光沢のある仕上がりとなり、化学的耐性も向上する。
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