Desktop Metalが米国で破産申請

Nano Dimension傘下のDesktop Metalが米国で破産保護申請へ

今春、イスラエルのマイクロ3Dプリンティング大手 Nano Dimension(ナノディメンション)の傘下となった米国の産業用3Dプリンターメーカー Desktop Metal(デスクトップメタル)は、買収後も業績改善に至らず、連邦破産法第11章の申請を行った。

今回の破産申請は、旧経営陣が残した大きな負債と資金繰りの問題に対応するため、独立した取締役会によって下されたものである。
現在ナノディメンションは、ヨーロッパにあるデスクトップメタルの資産売却を進めており、債務の一部返済を図る方針とされている。なかでも、買収関連訴訟を担当した米大手法律事務所クイン・エマニュエルに対する約3,000万ドル(約47億円)の未払い報酬が問題となっており、さらに“トリプルダメージ(懲罰的損害賠償)”として9,000万ドルの請求がなされている。

今回の破産申請は、革新的な3Dプリント技術を活用した企業であっても、資本構成や経営判断の誤りが致命的となりうることを示している。技術革新と同様に、企業の持続可能性や財務的健全性の確保が、今後の3Dプリンター業界における重要課題となるだろう。


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