西オーストラリア初の3Dプリント住宅が誕生

西オーストラリアの建設会社、3Dプリント技術を用いた2階建て住宅を建設

西オーストラリアの建設会社 Contec(コンテック)は、オランダの建設用3Dプリンタメーカー CyBe Construction のコンクリート3Dプリンタを導入し、同地域で初となる2階建て住宅の壁をすべて3Dプリンタで造形することに成功。従来の建設方法に比べ、工期を大幅に短縮しながら、持続可能性にも配慮した新たな建設スタイルとして注目されている。

今回の住宅建設では、建設用3Dプリンタを利用して計15枚の壁を10.5時間で造形。床部分を組み立てた後、2階の壁もわずか18時間で完成させた。建設現場は最大42度の高温下でも保護用のテントなしで作業が行われ、過酷な環境下での高い適応性も証明された。

同プロジェクトは、建築家や施工業者、エンジニアなどの専門家からも高い関心を集め、現地にはメディアや業界関係者の視察が相次いでいる。背景には、オーストラリア国内で続く住宅不足の課題があり、3Dプリント技術がこの社会的課題の解決策となる可能性が示された。

コンテックの創業者マーク・ダレッサンドロ氏は「この技術は、建設のスピードだけでなく、コスト削減や環境への配慮にも優れており、西オーストラリアの建設業界に新たな基準をもたらします」と語っている。同社の取り組みは、ただの技術導入にとどまらず、住宅供給の効率化や環境問題への対応といった社会的課題にも寄与する新たな道筋を示している。


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