BMF、高温環境下での安全性と性能を追求した新難燃性材料「FR」を発表
マイクロスケール3Dプリント技術を開発する Boston Micro Fabrication(BMF)は、高温環境下での厳しい安全性と性能要件を満たすために設計された難燃性材料「FR」を発表した。この新素材は、2.0mm厚でUL94 V-0の難燃性評価を取得しており、優れた耐熱性、耐久性、加工の容易さを提供する。
難燃性材料は、火災安全が最優先される消費者向け電子機器、航空宇宙、マイクロメカニクスなどの業界で不可欠である。新たにリリースされた「FR」は、高い耐熱性、優れた機械的特性、使いやすさを兼ね備えており、0.45MPaでの熱変形温度(HDT)が160°C(ASTM D648-07)で、極端な熱環境にも耐えうる設計となっている。また、引張強度68 MPa、曲げ強度120 MPa、衝撃強度18 J/mといった優れた機械的特性を示す。
FRは、使用前の予熱が不要で、室温で固体化せず、印刷性や後処理の効率が向上、従来のLoctite 3955と比較して取り扱いや加工の面で優れている。さらに、BMFのmicroArch S140、S240、S350、D1025プリンターとの最適な互換性を持つ。
FRは、電子機器や電気絶縁分野におけるブラケット、バッフル、回路基板ハウジングなど、安全性と耐久性が求められる消費財や精密電子機器に最適であり、航空宇宙や輸送分野では、高温環境に対応する信頼性の高い難燃性を提供する。
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