シンプル構造と大型造形を両立する次世代3DプリンタがBambu Labから登場か⁈
2025年6月4日、X(@ToviDing)上に投稿された1枚の写真が、3Dプリンタ業界に新たな波紋を呼んでいる。この画像は、中国の3Dプリンタメーカー Bambu Lab が開発中とみられる新型3Dプリンタの外観を写したもので、同社関連コミュニティなどで様々な議論を巻き起こしている。
Xに投稿された写真(@ToviDing)
マシンの詳細については不明だが、リーク画像からは、Z軸の高さが約340mmであることが確認でき、先日リリースされたばかりの上位モデル「H2D シリーズ」に近い造形サイズが想定される。注目すべきは、H2Dのようなデュアルノズルではなく、シングルノズル構造が採用されている点だ。これにより、機能の簡素化と価格の抑制を両立し、より多くのユーザーに開かれたモデルとなる可能性がある。また、ノズル近くに配置されたカメラやA1シリーズに似た黄色の駆動ホイールなど、既存モデルの設計を引き継ぎつつも、新しいアプローチが随所に見られる。自己監視カメラの数も減少しており、コストダウンや操作性の向上を意識した仕様と考えられる。
Bambu Labのフラッグシップモデル「H2D シリーズ」
Bambu Labはすでに、H2Dを「プロシューマー向け」と位置付けているが、上記のようなスペックから、H2Dがターゲットとするプロ市場とは異なり、一般ユーザーにも手が届く新たなラインの登場を示唆している。
今回の画像が本物であるかどうかは不明だが、H2Dよりも手頃な価格帯の中型モデルを展開するのは自然な流れと考えられる。実際、ユーザーの多くは「H2D並みのサイズでシンプルな構成の機種」を求めており、今回のリークがそうしたニーズに応えるものだとすれば、Bambu Labの次の戦略として理にかなっている。
一方、同社の現行フラッグシップモデルとなる「H2D シリーズ」は、造形サイズ350×320×325mmを誇り、最大温度350℃のホットエンドと加熱チャンバー、デュアルノズルによる高速・高精度な3Dプリントを実現しており、最近のファームウェアアップデート(V01.01.02.07)では、ユーザビリティの向上と新機能の追加が行われ、ユーザーからのフィードバックが着実に製品に反映されている。
今回のリークが事実であれば、Bambu LabはH2Dの高性能を維持しつつ、構造を簡略化した新ラインで市場拡大を狙う戦略に転じた可能性がある。公式な発表が待たれる。
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