Anycubic、マルチカラー3Dプリンタ「S1 Combo」を発表

Anycubic、最大8色の同時プリントと高精度を実現するマルチカラー3Dプリンタ「S1 Combo」を発表

深センを拠点とする3Dプリンタメーカー Anycubic は、同社初となるフルエンクロージャー型CoreXY構造を採用したマルチカラー3Dプリンタ「S1 Combo」の予約販売を開始した。従来のカートesian方式と比べて可動部の質量を低減できるCoreXY構造を取り入れることで、最大8色のフィラメントを高速かつ高精度にプリントできる。

S1 Comboは、250×250×250 mmのビルドボリュームと最高600mm/sのプリント速度を備えており、安定した内部環境を保つフルエンクロージャー型の設計を採用している。これによりABSやASAなど、多様な素材を扱える汎用性の高さを実現。また、トリプル冷却システムや最高320°Cまで加熱できる航空宇宙用セラミック複合素材のホットエンドを搭載しており、工具不要のホットエンド交換機能によってノズル径の付け替えも容易に行える。

さらに、自動ベッドレベリングとZ軸補正技術、振動補正(Resonance Compensation)、フロー補正(Flow Correction)などの機能を搭載し、より高品質な出力を追求。また、CoreXYベルトの張り具合をモニタリングするシステムも備え、テンションに異常があれば通知する仕組みになっている。
マルチマテリアル管理には、最大4本のフィラメントを保持できる「Color Engine Pro(ACE Pro)」が必要で、2台のACE Proを連結することで最大8色のプリントが可能となる。ACE Proは、供給システムとしての機能に加え、絡まり防止設計を統合し、フィラメントの適切な温度・湿度管理機能も兼ね備えている。

S1 Comboは1月5日までの期間限定で549ドル(通常価格749ドル)の特別価格で予約受付中であり、2月11日より順次出荷予定となっている。


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