米軍向けドローンボートを3Dプリント

巨大ロボットアーム式3Dプリンターで船体を造形、米軍向け無人艇「TF-179」を公開

米国フロリダ州に拠点を置くデジタル製造企業 Haddy は、大型ロボットアーム式3Dプリンターを用いて、無人艇「TF-179 Drone Boat」を製造した。家具製造から始まった同社の3Dプリント技術は、いまや大型船舶や防衛装備の生産へと領域を拡大している。

約2,800平方メートルの生産拠点を有する同社は、オランダの CEAD が開発した大型積層造形システムを8台導入しており、このうち7台はレール上を移動でき、通常のロボットアームだけでは届かない長大な部品まで造形できる。
従来の船造りでは、船体の型を製作し、複数の部品を加工・組み立てるなど、多くの工程や設備が必要になる。一方、大型3Dプリンターならデジタル設計データを基に大きな構造を直接造形できるため、設計変更から試作までの時間を短縮しやすく、少量生産や仕様変更の多い無人艇では、この柔軟性が大きな利点となる。

海洋分野で実績を積んでいる同社は、自律型船舶を開発する HavocAI 向けに、炭素繊維で強化した低姿勢型の無人水上艇の船体を3Dプリントしており、設計から海上試験までをわずか9日間で実現している。さらに2026年4月には、米国の Red Cat Holdings の海洋部門 Blue Ops と戦略的提携を発表し、大型ロボット3Dプリント設備をして米国および同盟国向けの無人水上艇(USV)を手掛けている。
今回公開されたTF-179について発注者や具体的な任務を明らかにしていないが、同社がBlue Opsなどを通じて米国および同盟国向け無人水上艇の生産能力拡大に関わっていることは公式に確認されている。


関連記事

3DP id.arts の最新投稿をお届けするニュースレターへの登録はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る