世界の3Dプリンター市場が停滞から一転、2030年に倍増見通し
市場調査会社 AMPower は、世界の3Dプリンターを中心とした産業用3Dプリント市場について、2025年に前年比5.6%成長し、市場規模が110億ユーロ(約1.8兆円)を突破したと発表した。2024年は横ばいの停滞が見られたものの、2025年に入り回復基調へと転じ、今後は年平均13.5%の成長率で拡大し、2030年には210億ユーロ(約3.4兆円)規模に達すると予測されている。

今回のレポートでは、特にデスクトップ型3Dプリンターの急成長が注目されている。この分野は前年比30%以上の伸びを記録し、複数台を並べて稼働させる「プリントファーム」と呼ばれる運用形態が普及している。これにより、従来の大型産業用3Dプリンターに依存しない新たな生産体制が広がりつつあり、コストと柔軟性の面で競争力を高めている。
一方、金属3Dプリント技術においては、防衛、宇宙、さらには消費財分野の需要が市場拡大をけん引しており、今後4年間で20%以上の成長が見込まれている。特に軽量化や高強度が求められる用途において、3Dプリント技術の採用が加速している。

ただし、関税政策の不透明感などの影響により、市場成長は当初予測をやや下回る結果となった。それでも全体としては回復傾向が明確となっており、3Dプリンターは次世代の製造インフラとして再び注目を集めている。
今後は、分散型生産やデジタル製造の進展とともに、3Dプリント技術の活用領域がさらに広がると見られ、製造業における重要な選択肢としての位置づけが一層強まっていく見通しである。
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