- 2026-3-20
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- 3DPrinting, 3Dプリンティング, concrete, エコ, コンクリート, リサイクル, 建築・建設
廃コンクリートやレンガを再加工し3Dプリンターで高機能家具へと変換する新製造プロセス
中国のデザインスタジオ Bentu Design は、都市の解体現場で発生する建設廃材を再利用し、3Dプリンターによって街路家具へと再生するプロジェクト「Inorganic Growth」を発表した。本プロジェクトは資源循環と環境負荷低減を目的とし、現地での材料処理と3Dプリント技術を融合することで、新たな都市デザインの可能性を提示する取り組みである。

コンクリートやレンガなどの建設廃棄物を再加工し、3Dプリンターで成形できるセメント系素材として活用する本プロジェクトは、材料の最大85%が再生資源で構成され、破砕と選別を経て均一な材料へと再利用される。
主な特長は、解体現場に設置された移動式処理ユニットで、廃材の破砕から材料化、3Dプリントまでを現地で一貫して行うことで、輸送工程を削減し、CO2排出量を約70%低減。材料利用率も92%に達している。

さらに、3Dプリント技術の活用により、従来のコンクリート製品や金属加工と比較して、炭素排出量を65〜80%削減できるとされる。また、使用後の製品も再び粉砕して再利用できるため、廃棄物を出さない循環型の仕組みを実現している点も重要である。

デザイン面では、解体現場の画像データをもとに素材の色を抽出し、レンガの赤やコンクリートの灰色などを自然なグラデーションとして再現。塗装不要で意匠性の高い仕上がりを実現している。
本技術は、廃材を高付加価値な製品へ転換するだけでなく、「必要な場所で作る」分散型製造を実現するものであり、今後は都市インフラや災害復旧などへの応用も期待され、3Dプリンターによる持続可能な社会づくりの重要な一歩といえる。
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