トウモロコシ廃棄物を3Dプリント建材に変換

トウモロコシ由来の廃棄物を再資源化した3Dプリント建設材料「CORNCRETL」

メキシコを拠点とする設計事務所 MANUFACTURA は、石灰岩骨材、乾燥したトウモロコシの残渣、リサイクルされたネハヨテを主成分とした建設材料「CORNCRETL」を開発。

“corn(トウモロコシ)”と“concrete(コンクリート)”から名づけられた「CORNCRETL」は、石灰系骨材・トウモロコシ残渣・ネハヨテ(トウモロコシをアルカリ水で煮て加工する伝統工程”ニシュタマリゼーション”の際に出る、カルシウムを多く含んだ白濁の排水)を組み合わせたバイオ建材で、廃棄物を再資源化しながら建設材料として活用する発想の素材である。
原料は乾燥・粉砕して粒度を整え、鉱物骨材や有機バインダーと混合することで、3Dプリンター施工に適した粘性と押出安定性を実現。造形検証ではロボットアームと連続供給押出装置を組み合わせ、同一品質で積層できる再現性を確認している。

環境面では、一般的なコンクリートと比べ最大70%の排出削減が可能とされる。これは高温焼成が必要なセメント中心材料ではなく、比較的低温製造で常温硬化する石灰系構成を採用したためであり、調湿性や微細ひびの自己修復性も特長とされる。

開発背景には、メキシコで増加する有機廃棄物問題と建設労働の危険性という二つの課題がある。廃棄物を建材化して自動化施工を導入することで、環境負荷低減と作業安全性向上の両立を狙う構想だ。
実証としてイタリアの研究拠点で原寸構造物が制作されており、循環型材料と3Dプリンター建設の実用化可能性を示す事例となっている。


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