ウクライナ、3Dプリント兵器を初公開

ウクライナが防衛フォーラムで3Dプリント製精密誘導兵器を発表

ウクライナは、防衛協力フォーラムにおいて3Dプリンターを用いた新型精密誘導兵器を公開した。無人航空機(UAV)に搭載可能な小型爆弾で、従来輸入に頼っていた装備を現地で短期間に製造できる点が注目されている。3Dプリント技術の活用は、低コストで柔軟な設計変更を可能にし、戦場での迅速な装備供給を支える新たな防衛手段となりつつある。

今回公開された兵器は、総重量約22kgの小型空爆用精密誘導弾で、トルコ製MAM-Lに似た外観を持つ。
尾部モジュールや外装の一部に3Dプリント部品が確認され、従来の製造方式とは異なる新しいアプローチが導入されている。誘導方式は未確認ながら、先端部分にレーザー誘導シーカーを搭載している可能性があるとされる。
この兵器は、Bayraktar TB2 無人戦闘航空機(UCAV)や大型マルチローター機に搭載可能とされ、柔軟な運用が見込まれている。カナダのマーク・カーニー首相と共に出席したゼレンスキー大統領も「最新の国産兵器開発を確認しました」とSNSで発信し、国際社会への技術的アピールともなった。

Bayraktar TB2 無人戦闘航空機(UCAV)

3Dプリント技術を用いた兵器開発の背景には、戦況に応じた迅速な供給体制の必要性がある。現地メーカーは3Dプリント技術を活用した低コストの対空ドローンや前線攻撃機を開発中であり、輸入依存を減らし、設計変更を素早く反映できる体制が整いつつある。


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