米陸軍、兵士に3Dプリントドローン訓練を実施

米陸軍が3Dプリンター活用でFPVドローンの製造・運用を標準化し即応力を強化

米陸軍は3Dプリント技術を活用して、現場で必要な部品を即座に出力し、数時間で低コストのドローンを組み上げるための訓練コース「UALC(Unmanned Advanced Lethality Course)」を開始した。兵士たちは3週間の集中プログラムで、FPV(一人称視点)ドローンの設計から製造、運用、修理までを一体的に習得し、部隊単位で自律的にドローンを運用できる体制を目指す。

UALCはアラバマ州フォート・ラッカーで実施され、兵士はCAD設計、STLデータの編集、FDM・樹脂・炭素繊維対応の3Dプリンター運用を学ぶ。さらに市販機やシミュレーターで20時間以上の操縦訓練を積んだ後、模擬市街地施設での実地飛行を行い、偵察や火力誘導など実戦的な任務をこなす。修了者は部隊に戻り、知識を横展開しながらドローンの標準運用化を進める役割を担う。

クリーチ空軍基地に設置されたBambu Lab X1 Carbon

米陸軍第173空挺旅団は多国間演習で前線に3Dプリンターを持ち込み、FPVドローンを現地製造する実証を行った。1機あたりの製造コストはわずか400〜500ドルで、組立時間も数時間と短く、従来の調達コストとリードタイムを大幅に削減できる。こうした成果は前線の即応力を飛躍的に高め、損耗が激しい現代戦において大きな意味を持つ。

同様の取り組みは米空軍や英国陸軍、ウクライナでも進んでおり、米空軍はMQ-9リーパーの整備訓練にデスクトップ型3Dプリンターを導入。英国陸軍はケニア演習で現場製造を実証し、1機あたりのコストを約4分の1に抑えた。ウクライナの団体「Wild Hornets」はBambu Labの3Dプリンターで迎撃用ドローンを日産100機規模で量産し、戦場で活用している。


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