ICONが低価格3Dプリント住宅の販売を開始

省エネ・高耐久仕様の所得連動型3Dプリンター住宅特区が米国テキサス州に誕生

最先端の3Dプリント技術を用いた住宅建設を専門とする米国の建設テック企業 ICON は、テキサス州オースティン中心部近くの複合・混在型コミュニティ「Mueller」に、所得連動の購入枠や省エネ・高耐久の構造を採用した3Dプリント住宅の販売を開始した。

3Dプリント技術で住宅不足の解消を目指すICONが展開するこの住宅の購入枠には、Muellerのアフォーダブル住宅(低所得者層や中間所得者層が無理なく支払える価格で購入または賃貸できる住宅)プログラムが適用され、世帯年収がオースティン地域のMFI(中央値)の80%以下(案件により120%枠あり)であれば、一次取得の対象となる。

1回壁は3Dプリンタで造り上階は従来の建築方法を採用

同社は、これらの所得要件を満たす住民向けに、約650平方フィート(約60㎡)の2階建て1ベッドルーム住宅3戸の販売を開始。今後、2~3ベッドルームを有する3Dプリント住宅群の販売も予定されている。

約60㎡のコンパクト住宅内部イメージ

ICONの3Dプリント技術を用いて建設される住宅は、1階外周壁を3Dプリンターで成形し、屋根・窓・ドアや2階部分は在来工法で仕上げるハイブリッド方式を採用。ICONの3Dプリント壁体は断熱性能を高め、夏冬の室温変動を抑えるとともに、耐水・防カビ・防蟻・耐火性の向上を狙う設計で、施工のスピードと工程の予見性を高め、品質管理の平準化を図っている。

住宅群が建設されるMuellerは、徒歩圏内にレストランや商業・公園が集積し、公園・緑地は約140エーカーの面積を有し、12~13マイル規模の歩行者・自転車専用道が整備される。


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