Nikon、米国防分野で金属3Dプリント強化

NikonとAmerica Makesが金属3Dプリント技術で米国防と航空宇宙産業を支援

日本の光学機器メーカー Nikon の先端製造部門(Nikon Advanced Manufacturing)は、米国防製造・加工国家センター(NCDMM)および米国の3Dプリント技術の産業推進組織である America Makes と共同で、次世代金属3Dプリント技術の導入を目的とした210万ドル規模の開発プロジェクトを開始した。

本プロジェクトは、Constellium社の高性能アルミニウム合金「Aheadd CP1」の3Dプリント利用を拡大することを主な目的とし、特に米国防衛産業および航空宇宙分野での応用が期待されており、参画企業には、Constellium、ASTM International、3Degreesのほか、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマン、RTX(旧レイセオン)、ゼネラル・アトミクス、ハネウェル航空宇宙技術など、米国防産業の主要企業が名を連ねている。

Nikonは、自社の「NXG XII 600」など大型レーザー粉末床溶融結合方式(L-PBF)システムを活用し、CP1合金の性能評価と最適化を行う。また、共同で設立された政府アドバイザリーチーム「JAMWG」と連携し、材料特性データベース「Workbench for Additive Materials(WAM)」へのデータ登録も進める予定である。このデータベースは、防衛省や航空宇宙関連企業にとって材料選定や設計の基盤となり、3Dプリント技術の導入と普及を大きく後押しする。
米国政府は今後、このデータセットを防衛・航空宇宙分野の認定パートナーに提供する方針で、従来の製造プロセスと比較して大幅な投資効果(ROI)が見込まれている。


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