大阪万博に登場したCO₂吸着3Dプリンタ製ベンチ

CO₂吸着素材と最新3Dプリント技術が融合したサステナブルベンチ「MOF Bench」を大阪万博に設置

3Dプリント技術を利用したサステナブルなものづくりを推進するスタートアップ ExtraBold は、名古屋大学発のディープテック企業 SyncMOF、大阪の老舗家具メーカー相合家具製作所と共同で、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンに新たなサステナブル公共ベンチ「MOF Bench」を設置。本プロジェクトは、ExtraBoldが運営する法人向けものづくりトレーニングジム「BOLDGYM ACADEMY」のコミュニティを中心に企画されたもので、異分野の技術やノウハウを融合した次世代共創プロジェクトの一環である。

「MOF Bench」最大の特長は、空気中のCO₂を吸着する新素材「MOF(Metal-Organic Framework)」を活用したことにある。ベンチのデザインは名古屋市立大学芸術工学部の影山友章准教授が担当し、植物の葉をイメージした曲面形状が特徴。葉脈部分にMOFを含んだ青い特殊樹脂が配置され、CO₂を効果的に回収する仕組みを実現した。また、中央部にはCO₂をエネルギーに変える未来型植物を象徴した「ミライの果実」が設置されており、脱炭素社会の実現と環境保護へのメッセージを伝えている。

製造にはExtraBoldが開発した大型3Dプリンタ「EXF-12」を使用し、従来の製造方法では難しい美しい曲線構造や透明感のある造形を短期間で高品質に再現。さらに、透明樹脂部分には非石油由来のサステナブル素材を採用している。

「MOF Bench」は、大阪・関西万博期間中、大阪ヘルスケアパビリオン2階のSyncMOFブース前に設置され、来場者が自由に利用できる休憩スペースとして公開されている。


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