Nano Dimension、Desktop Metalを買収完了

Nano DimensionがDesktop Metalの買収を完了、新体制で3Dプリント分野を再編

イスラエルのマイクロ3Dプリンティング大手 Nano Dimension は、Desktop Metal の買収を正式に完了した。買収額は1億7930万ドル(1株あたり5.295ドル)で、規制当局の承認を経て成立した。両社の統合によりNano Dimensionは、ハイエンドの電子機器・医療・工業用途に対応する革新的な3Dプリント技術の世界的リーダーとしての地位を確立する。

統合された新生Nano Dimensionは、未監査ながら2024年度の年間売上が2億ドルを超える見込みで、ExOneやETECといったDesktop Metalの技術資産を継承。今後は、航空宇宙、防衛、自動車、電子機器、産業用ロボット、医療、研究機関など、多様な分野のグローバル顧客に向けて、3Dプリントによる高付加価値な製造ソリューションを提供していくとしている。

新たな経営体制のもと、CEOには約30年にわたり3Dプリント業界で実績を積んできたOfir Baharav氏が就任。同氏はStratasysやXjetなどでの経営経験を持ち、今回の買収によって生まれる事業シナジーを最大化する役割を担う。また、統合プロセスの推進を担当するChief Business OfficerにはJulien Lederman氏が引き続き任命されており、経営の安定性にも注力している。今回の経営陣の刷新に伴い、これまで社長を務めたZivi Nedivi氏とCFO兼COOのTomer Pinchas氏は退任し、取締役会会長にはRobert Pons氏が就任した。


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