米空軍、Bambu Lab製3Dプリンタを活用してMQ-9リーパー無人戦闘航空機の整備訓練を強化
映画「ドローン 無人爆撃機」の舞台となった米国ネバダ州のクリーチ空軍基地・第432航空団は、MQ-9リーパー無人戦闘航空機(UCAV)の整備訓練のため、2台の Bambu Lab の「X1 Carbon」デスクトップ3Dプリンタを導入した。
第432航空団、通称「ハンターズ」は、クリーチ空軍基地および世界各地に800名以上の整備要員を擁し、MQ-1プレデターおよびMQ-9リーパーUCAVの運用と整備を担当している。今回新たに導入した「X1 Carbon」により、これまで訓練に悪影響を及ぼしていたMQ-9の部品不足問題の解消が期待されている。クリーチ空軍基地の公式プレスリリースによれば、軍における3Dプリンティングの未来は、航空機の損傷診断や必要な場所での部品製造など、多くの画期的な応用が見込まれており、ダウンタイムを最小限に抑えた効率的な整備が可能となる。
クリーチ空軍基地に設置された Bambu Lab X1 Carbon
MQ-9航空工学・技術サービス(AFETS)チームの監督者であるケノン・ニコルズ氏は「障害を克服するためには、既成概念にとらわれない革新的な方法を見つける必要があります。我々のチームは、第432整備群司令官であるジョセフ・デポーター大佐と共に、革新の精神で問題解決に取り組みました」と述べており、デポーター大佐は、Bambu Labの「X1 Carbon」3Dプリンタにより、整備士たちがより高度な技術を習得できると付け加えた。
MQ-9航空機整備士訓練に使われる3Dモデリング
MQ-9 AFETSのエアフレーム推進・発電装置専門家であるレミントン・ヤング氏は、新しい3Dプリント造形施設の構築に重要な役割を果たし、Bambu Labシステムを操作する技術者の指導も行っている。航空機整備の経験を持つ空軍退役軍人であるヤング氏は「以前は1万ドルもした部品が、3Dプリンタを活用することで僅か15ドルで迅速に入手することができます」と述べている。
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