革新的3Dプリント技術で挑む宇宙ミッション

Rocket Lab、先端3Dプリント技術の活用で宇宙打上げの新時代を切り拓く

宇宙打上げサービスおよび宇宙システム分野において世界的なリーダーであり、3Dプリント技術の活用により、精密で迅速な部品製造を実現している Rocket Lab USA, Inc. は、59回目とな最新のミッションで、フランスのIoT事業者 Kinéis のために、5基のナノサテライトを打ち上げた。

3Dプリント技術を駆使してロケットエンジンや部品の軽量化・高精度化を目指すRocket Labは、顧客のミッション要求に柔軟かつ迅速に対応するため、独自の3Dプリント技術を駆使して、打上げスケジュールの最適化や部品供給の短納期化を実現している。Kinéisは、全25基のナノサテライトによるグローバルなIoTカバレッジの実現を目指しており、今回のミッションはその実現に向けた重要な一歩であると語っている。
わずか8ヶ月で25基のナノサテライトを製造・打上げするという挑戦は、3Dプリント技術の導入により効率的かつ迅速な生産体制を構築した結果であり、従来の製造方法を大きく凌駕する成果である。

さらに、Rocket Labは次のミッションで、リアルタイム宇宙情報を提供するBlackSky向けに、初のGen-3サテライトの打上げを予定している。「Fasten Your Space Belts」と題された本ミッションは、BlackSkyの中軌道地球観測コンステレーションにおける新たな一歩となる。BlackSkyのCEOであるBrian O’Toole氏は、本打上げを「グローバルな防衛・情報収集基盤における大きな転換点」と位置付け、今後さらなる追加打上げが続くことを期待している。

Rocket Labは、2024年に16回の打上げを達成し、これまでに累計210基のサテライトを軌道投入するなど、その実績を積み上げている。今後も3Dプリント技術を核とした垂直統合戦略を展開し、商業用および政府向けの多様なミッションにおいて、精度と柔軟性を両立したソリューションを提供することで、宇宙産業全体の革新を牽引していくことが期待されている。


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