Desktop MetalがNano Dimensionを提訴

Desktop Metal、合併契約違反を理由にNano Dimensionを提訴

今夏、Nano Dimension(以下 ナノディメンション)による買収を発表した Desktop Metal(以下 デスクトップメタル)は、この合併契約に関し、ナノ・ディメンションが規制当局の承認取得に向けた合理的な最善の努力を尽くしていないとして、デラウェア州衡平法裁判所に訴訟を提起した。本件は2024年12月30日に予定された口頭弁論に続き、2025年1月中の迅速な裁判を求めている。

デスクトップメタルが求めるのは、米国対米外国投資委員会(CFIUS)の承認を得るために必要な協力と、合併契約に基づき示されたCFIUSの調整案への合意をナノ・ディメンションに義務づけることと、CFIUS承認を得た後、5営業日以内に合併を完了させることとしている。また、ナノ・ディメンションが合併契約において定められた義務を果たし、規制当局の承認を速やかに得るための必要な行動を取るよう裁判所からの判決を求めるとともに、ナノ・ディメンションによる合併契約の解消やそれに反する一切の行為を差し止める措置も申請している。

合併に必要なその他の規制要件は既に満たされており、残る主要な承認事項はCFIUSの許可のみとされている。デスクトップメタルは、合併によりもたらされるイノベーションとビジネス機会を重視しており、取引は迅速に完結可能であると確信している。今後も両社が強みを補完し合い、3Dプリント技術を活用した新しい製造・生産の可能性を切り拓くことを目指している。


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