Applied Nanotek、3Dプリンタ建築技術でアジア市場に進出

Applied Nanotek、革新的3Dプリンタ建築技術で東南アジア・中東市場に本格展開

Applied Nanotek(アプライド・ナノテック)は、革新的な3Dプリンタ建築技術を用いて、東南アジア・中東市場での事業展開を本格開始したことを発表した。地元の資材や人材を活用し、環境に配慮した設計を取り入れたこのプロジェクトは、持続可能な建築技術における大きな進歩を示すものとなる。

完成イメージ

Applied Nanotek 3Dプリンタ技術の特徴

  • 独自の技術で建築コストを大幅に削減
    現地調達のセメントと現地調達可能な素材の組合わせと調整で現地の気候状況に適合した3Dプリンタ用のコンクリートを生成。
  • 圧倒的な低コストで高品質な建築を実現
  • 建築・建設業界の課題解決に貢献
    工期短縮:従来工法比最大85%削減
    省人化:必要人員2〜3名で施工可能
    高品質:一貫した製造プロセスで品質を安定化

ボルネオ島:公共施設プロジェクト

50人収容可能な礼拝室をはじめ、中庭、公共トイレの建築プロジェクトを進行している。曲線を活かした有機的なデザインを特徴とし、太陽光発電や雨水再利用システムを導入、環境に配慮した設計にくわえ、施設の電力を再生可能エネルギーで100%賄うことが可能となる。このプロジェクトは、建築分野における3Dプリンティング技術の適応性と効率性を実証するだけではなく、地元の資材や労働力を活用することで地域経済の活性化にも貢献する。公共トイレ(高さ2.5m、88平方メートル)は、約1ヶ月のプリント工期を経て2024年12月完成予定。礼拝室・中庭は、2025年1月壁面プリント完成予定となる。

インドネシア・バタム島:低所得者向け住宅開発プロジェクト

478戸の住宅開発プロジェクト(開発総面積8ha)を2024年12月より開始。2軒の建築パイロットプロジェクトが現在進行中で、プロジェクト全体完成予定は2027年を予定している。従来工法(ブロック積上げ工法)と同等のコストで、短納期(従来工法比1/5以下)・RC工法高機能住宅を提供できる点が採用の決め手となった。

完成イメージ

中東エリア:住宅開発プロジェクト

200戸規模の展開を視野にいれたパイロット版の建築プロジェクトを進行中。

今後の展開

同社は、日本国内での事業展開も視野に入れており、2025年中にパイロットプロジェクトの開始を計画。高齢化が進む建築・建設業界に新たなソリューションを提供。3Dプリンタ建築技術は、労働力不足の解消や工期短縮、コスト削減など、業界が直面する様々な課題に対する有効な解決策となりえる。
同社は現在この革新的な技術を共に普及できるパートナー企業を募集している。


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