COBOD、新型3D建設プリンタ「BOD3」発表

COBOD、セットアップの効率化と低コストな連続プリント技術を搭載した新型3D建設プリンタ「BOD3」発表

革新的な建設3Dプリント技術で業界をリードするデンマークの企業 COBOD International は、第三世代の新型3D建設プリンタ「BOD3」を発表した。この新しい3Dプリントシステムは、地面に設置されたトラックシステムを延長可能な構造として搭載し、Y軸に沿って連続的に建設物をプリントすることができる。これにより、プリンタの再配置を行うことなく複数の建物を連続的に建設でき、セットアップ時間を大幅に短縮し、ダウンタイムをほぼ解消することが可能である。

BOD3には、新たに開発された「アドバンストホースマネジメントシステム(AHMS)」が搭載されており、3Dプリント用コンクリートをホースで供給することで手動操作を軽減している。また、操作スタンドにはプリンタと補助機器の管理・モニタリング機能が統合されており、簡単に操作できるシステムが採用されている。
さらに、BOD3は将来的な技術拡張に対応するための「ユニバーサルXキャリッジ」を搭載しており、断熱、塗装、研磨ツールなど、新たな技術を統合し、用途に応じた変化にも柔軟に対応する。

BOD3は既にインドネシアのModula Tiga Dimensi、アンゴラのPower2Build、バーレーンのAb’aad 3Dなどに導入され、実証済みの高い生産性が評価されている。BOD3が使用するコンクリートは、99%が現地調達資材で構成されており、残りの1%にはCemexと共同開発した添加剤「D.fab」が含まれる。この材料を用いることで、連続的な建設をサポートし、複数の建物を同じ現場で迅速に建設することができるようになっている。

COBODのイノベーション責任者、マイケル・ホルム氏は「このトラックシステムは、お客様の求める生産性向上に応えるために開発したものであり、複数の建物をほぼ無駄なく連続してプリントできます」と述べている。


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