3Dプリンティング市場、2024年第2四半期に34億5000万ドルを達成
2024年第2四半期における世界の3Dプリンティング市場は、前年比8.4%の成長を遂げ、総額34億5000万ドル（約5050億円）に達した。前四半期（2024年第1四半期）の34億7,000万ドルからは若干の減少が見られたが、3Dプリント造形サービスの成長がハードウェア販売の減速を補い、全体としては市場の堅調な推移が確認された。
AM製造ビジネスに関する業界分析と市場予想を専門とする Additive Manufacturing Research（AMリサーチ）の発表によると、2024年第2四半期には14億ドルの価値に達した金属AMセクターは、プリンターの販売が2.2%減少したにもかかわらず、前年比10.0%の成長を記録した。同様に、ポリマーAM市場は20.5億ドルに達し、プリンターの販売が0.5%減少したにもかかわらず、前年比で7.4%の成長を記録した。、また、AMサービス分野も堅調な業績を示しており、前年比12%の大幅な成長により、合計18.7億ドルに達した。
AMリサーチの予測では、2025年までにプリンター販売の市場は30%成長する見込みがあり、金利低下と2024年の低迷からの回復が鍵になるとしている。特に、歯科分野では2024年第2四半期に大きな進展があり、ポリマー3Dプリンティングの最大市場である歯科業界において、最大の顧客となる Align Technologies が、主力製品である透明歯科矯正器具の生産を間接製造から直接製造に移行し始めたことが注目されている。
また、金属ハードウェア分野では、指向性エネルギー堆積（DED）技術が2024年第2四半期に前年比成長を記録した唯一の技術であり、特にワイヤベースDEDの利用拡大や、ブレーキローターなどの部品へのコーティングにおけるパウダーDEDの採用が進んでいることが成長を後押ししている。
MX3Dテクノロジーを使用して製造された金属部品
このレポートには、3D Systems、Stratasys、Markforged、Desktop Metal、Velo3D、Nikon SLM Solutions、EOS、GE Additive、TRUMPF、Farsoon、BLT、HBD、Eplus、Optomec、BeAM、HP、Formlabs、Prodways、DWS、Carbonなど、幅広い業界リーダーのデータが含まれている。
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