ExtraBoldが新次元のAMシステム「REXBUTLER」を発表

ExtraBold、METALEX展にてAM(3Dプリンター)+αの新次元システム「REXBUTLER」を発表

最先端のAM技術を駆使し、持続可能な製品開発を推進するリーディングカンパニー ExtraBold は、11月22日からバンコクで開催される「METALEX展」において、ロボットアームを組み合わせた新シリーズ「REX-Series」新ラインナップと、その第⼀弾となる「BUTLER fabrication™(略称:REX-BUTLER)」を発表すると共に、同社(ブース AI05)で実機を展示する。

BUTLER fabrication™のCGイメージ ⽩いユニットは切削加⼯⽤

「REX-Series」第⼀弾モデル「REX-BUTLER(レックス バトラー)」

「REX-Series」は、同社が既に販売している⼤型3D付加製造機「EXF-12」で実績のあるAM(Additive Manufacturing)技術を継承しつつ、駆動部にロボットアームを導⼊。これにより、導⼊コストを抑えつつ省スペースを実現し、従来のAM技術に+αのさらなる拡張性をもたせた全く新しいシステムとして市場投⼊される新シリーズとなる。
その第⼀弾として、今回「REX-Series BUTLER fabrication™(略称:REX-BUTLER)」を発表した。

バトラー(執事)のイメージ

ロボットの特性を活かしたユニークなBUTLER⽅式

家具や机の上に置けるサイズの製品など、造形サイズが50cm〜1mの中⼩物のニーズに応えるために開発されたBUTLER⽅式(特許出願中)は、協働ロボットが造形テーブルを動かし、精密な造形作業を⾏うため幅広い樹脂材料の使⽤が可能となり、リサイクル樹脂やバイオプラスチックを含む環境に優しい素材での製造が可能となる。

REX-BUTLERの基本システム構成イメージ

REX-BUTLERには、同社の「EXF-12」に実装される⾼性能な⼤型ヘッドを、新規開発した専⽤ユニット(シーケンサー)に固定し、専⽤開発した造形テーブル(ヒートベッド)を、コンパクトで操作性に優れた市販の協働ロボットに持たせて可動させるユニークな⽅式を採⽤。また、協働ロボットのスムーズな動作と3軸以上の造形を実現するため、REX-BUTLER専⽤のソフトウェアも新たに⾃社開発。これらのキットを組み合わせることで、最適化された省スペース設計かつ導⼊コストを抑えたシステムとなっており、EXF-12同様に幅広い熱可塑性樹脂のペレット材料を活⽤できる。
同システムは、現在Universal Robots社のUR16eに対応しているが、今後は他の機種やFANUC社の協働ロボットCRXシリーズ(今回のMETALEX展にて参考展⽰)を含む、様々な協働ロボットメーカーの機種にも順次対応するとしている。

3Dプリンターを超えたMMAシステム(Multi-Mode Additive Manufacturing System)

本機は、ただの3Dプリンターにとどまらず、切削加⼯ユニットの追加(現在開発中)により複合加⼯が可能で、簡易モールドシステムとしての利⽤など、幅広い用途への活⽤が可能。今回初の公開となる「REX-BUTLER」は、⼯場だけでなく、店舗やオフィスなど様々な場所での利⽤を可能にし、製造業のみならず、広くクリエイティブ産業への貢献を⽬指すとしている。

3Dプリント、切削加⼯、簡易型による成形が可能なMMAシステムのイメージ

BUTLER fabrication™のMMAシステム拡張イメージ

製品の詳細や仕様は、12⽉初旬に公開を予定しているREX-BUTLER特設サイトにて順次公開される。

今後の展開について

ExtraBoldは、今後の展開について次のように語っている。「特に課題が多いとされるASEAN地域の廃棄プラスチック問題に対応するため、まずはタイをスタートとして『REX-BUTLER』の販売と普及を通じて、この課題の解決と持続可能な製造の未来を⽬指しています。⽇本での販売に関しては未定ですが、今後の状況を⾒ながら⽇本での展開も検討しています」

REX-BUTLERによる造形例

タイではターンキーシステム(協働ロボットを含む)として10セット限定の先⾏予約で、1セット当たりの販売価格を500万バーツとしている。


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