旧型ランボルギーニを3Dプリント技術で改造

Eccentrica、3Dプリント技術を活用した旧型ランボルギーニの改造モデル「Diablo Eccentrica」を発表

サンマリノに拠点を置くスタートアップ Eccentrica は、ミラノにあるイベント スペースGarage 21で開催したイベントで、 1990年代のランボルギーニ「Diablo」をベースに、最先端の3Dプリント技術で改造したコンセプトカー「Diablo Eccentrica」を発表した。

Eccentricaは、先進的な技術を用いて高品質な仕上がりを持つ高級車を生み出すことを目的に、生産が終了した車両に対し、現代の技術をベースとした部品を再設計・再構築している。

3Dプリンティングは、高級車の部品を限定的に改造するためのキーテクノロジーであるのことは明白であり、「Diablo Eccentrica」に実装されるチタニウム3Dプリント部品は、オリジナルの美しさを損なうことなく、優れた軽量化、剛性、精密な製造と組み立てを実現している。

「Diablo Eccentrica」に使われたのは、Diabloの初期シリーズの一部で、3Dプリントされた19のカスタム部品によってカスタマイズされている。
また、車両本体には、技術パートナーであるBremboのブレーキシステムや、Marantzによってカスタマイズされたオーディオシステム、Capristoによって製造された排気システムを備え、室内装備はAlcantaraが手掛けている。

他にも、車のグリルには精巧な加工が施されており、三次元的な形状と新しいデザインが最適な空気の流れを保証。これにより、以前は単なる装飾目的だった部品が、現在ではプロジェクトにとって不可欠な部品となり、車の機能性向上と美観向上の両方に貢献している。

このプロジェクトでは、3Dプリンティング技術がよる一体的なデザイン要素を取り入れることを可能にている。例えば、Eccentricaのロゴはグリルの中に直接形成され、ナンバープレートのライトは、ハウジングに挿入されるとグリルから出現する。

オリジナルの5.7リットルV12エンジンは、新しいバルブとカムシャフトを取り入れることで、最大出力550HP/7,000rpm、最大トルク600Nm/6,5000rpmへと改良されている。この作業はまだ検証段階であるが、チタニウムやカーボンファイバーといった複合材料を広範に使用することで車全体の重量を軽減し、強化された鋼製チューブラーフレームがより高い車両安定性と安全性を実現している。


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