- 2015-11-4
- 最新情報
- 3DPrinter, 3Dプリンター, FDM, Makerbot, PLA, Replicator, Replicator Z18, Stratasys, テクノロジー
新しいスライスアルゴリズムで高速化したMakerBot デスクトップ最新バージョン3.8
MakerBotは、同社Replicatorシリーズ用ソフトウェア『MakerBot Desktop』の最新バージョン 3.8と最新ファームウェア 1.8を公開しました。
最新バージョン3.8では新しいスライスアルゴリズムが採用され、新たなインフィルパターンの追加により、旧バージョン(3.6)よりも約30%の高速化と強度設計の見直しが行われています。
バージョンアップ対象機種は以下の通り
- MakerBot Replicator
- Replicator 2
- MakerBot Replicator 2X
- Fifth Generation MakerBot Replicator 3D Printer
同社公開のデモ映像では、Thingiverseで公開されているダイヤモンド形状を利用した速度比較造形が実施されていますが、旧バージョン(3.6)と比べ、プリント速度が大幅に改善されているのが確認できます。
id.artsでも早速Desktopとファームウェアのバージョンアップを行い、MakerBot Replicator Z18で検証してみましたが、大幅なプリント速度の向上はあまり感じることができませんでした。これは恐らく、今回のバージョンアップで実施されたインフィルパターンの生成方法の改良に適した形状でなかったことが原因と思われます。
次回は、改善条件に適応する形状(インフィル)を要した形状で検証してみようと思います。
ただ、スライス計算は非常に高速化されたように感じます。旧バージョンではフリーズしたのかと勘違いするほど時間を要していた計算も、新バージョン3.8では非常に高速に処理されました。
ファームウェア更新を促すアラート表示
新バージョンではプリント計算速度も大幅に向上
Stratasysの株価低迷、傘下であるMakerBot社の大幅な人員削減など、ネガティブな話題が続いてしまっている同社ですが、コンシューマー市場において大きなシェアを誇るMakerBot Replicatorシリーズは、業界の牽引役として今後も大きな役割を担っていくに違いありません。次回のCESで新シリーズがリリースされるのでは?などの噂もありますし、3Dプリンター市場活性化のためにも、同社にはこれからも頑張って欲しいですね。
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